b-mobileでテザリングを使う方法 メリット・デメリットまで解説

b-mobileでテザリングは利用できる?

b-mobileは日本通信株式会社が手掛けるドコモ回線を使った格安SIMサービス。日本通信は、ウィルコムのPHS回線をリセールした日本で初めてのMVNOとしても知られています。

テザリングとはスマホやiPhoneをアクセスポイント(親機)として、スマホ・iPhoneの通信回線を使いパソコンやタブレット、ゲーム機などをインターネット接続できる便利な機能です。別途ポケットWi-Fiなどの機器を用意する必要はありません。

b-mobileでテザリングが利用できるか否かですが、結論から言うとb-mobileの通信サービス側では特に制限などないのでテザリングが可能です。auやドコモ、ソフトバンクのような大手キャリアと違って、テザリングのためのオプションを契約する必要があったり、別途追加費用が発生したりすることはありません。

▽スマホ・iPhone側がテザリングに対応しているか否かが問題

テザリングの可否は、親機となるスマホ・iPhone側が対応しているか否かによって変わります。たとえばドコモで購入したAndroidスマホのほとんどは、残念ながらテザリングに対応していません。これはそれらの通信端末のAPNと呼ばれる接続設定が特殊な仕様となっているためです。テザリングを使おうとすると、ドコモで購入したほとんどのAndroidスマホは、ドコモの指定する特定の接続先(APN)へ繋がろうとしてしまい、b-mobileなどの格安SIMの回線では接続できなくなってしまいます。SIMロックが解除されているかどうかは関係ありません。(とはいえドコモで購入した全てのAndroidスマホが、テザリングに対応していないということでもないのが難しいところです。)

b-mobileのサイトではありませんが、同じくドコモ回線を利用した格安SIMサービス「mineo」の以下動作確認端末一覧ページでは、端末毎のテザリングの可否も記載されているので参考になるでしょう。

 https://mineo.jp/device/devicelist/docomo/

またドコモのAndroid端末以外の以下にあげる端末については、機種毎に対応さえしていればb-mobileでテザリングが可能。機種毎の可否は、やはり上記mineoサイトが参考になります。

・市販のAndroidスマホ

・SIMフリー版のiPhone

・au・ソフトバンクから購入したAndroidスマホ

・ドコモ・au・ソフトバンクから購入したiPhone

b-mobileでテザリングする方法

b-mobileでテザリングをする場合、別途専用オプションの申込等は必要ありません。端末側でテザリングの設定さえすれば利用できるようになります。以下Android・iOSそれぞれのテザリングの設定方法を紹介します。

▽Androidのテザリング設定方法

ここで紹介するのは、Android 8.0の場合です。その他OSによって設定のメニュー名等が異なりますが、手順的には同じなので参考になります。

1.通知エリアから「設定」(歯車のマーク)をタップします。

2.「無線とネットワーク」をタップします。

3.「テザリングとポータブルアクセス」をタップします。

4.「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」をタップします。

5.「Wi-Fiアクセスポイントを設定」をタップします。

6.Wi-Fiアクセスポイントの設定画面が開きます。

 ここではWi-Fi接続するのに必要なネットワーク名(SSID)・パスワードを入力します。

 ネットワーク名は接続先を識別するためのものなので、自分で分かりやすいものを入力

 して下さい。

 パスワードはWi-Fiの通信を暗号化するために必要なセキュリティのための設定です。

 8文字以上で入力します。

 ※Android6.0以降でなおかつ接続先のスマホ端末が対応していれば、「AP帯域幅」として2.4GHz・5GHzのいずれかが選べます。

  2.4GHzならほとんどの端末がテザリング接続できますが、電波干渉が起こる可能性

  が高くなります。5GHzは電波干渉が起こりにくいですが、端末が対応していない

  可能性があります。テザリング接続する側の端末の仕様を確認して下さい。

7.右下の「保存」をタップします。

8.これでテザリングを設定するための事前準備が終わりました。

 あとは、機能をONにすればテザリングが利用できるようになります。

 「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」をタップすればON、もう一度タップすればOFF

 です。あとは適宜切り替えて下さい。

▽iOSのテザリング設定方法

ここで紹介するのはiOS 13のパターンです。

※SIMフリー版のiPadは後述の注意を先に確認して下さい。

1.ホーム画面の「設定」をタップします。

2.「モバイル通信」をタップします。

3.「インターネット共有」をタップします。

4.「”Wi-Fi”のパスワード」をタップします。

5.パスワード欄に、Wi-Fi接続する際のパスワードを入力して「完了」をタップします。

6.「インターネット共有」のスイッチをタップしてONに切り替えます。

以上でAndroidスマホ・iPhone側(親機側)のテザリングの設定は完了。あとは、パソコンやゲーム機などの子機側でWi-Fi接続の設定をするだけです。

▽Wi-Fi以外のテザリング方法

テザリングはWi-Fiを使う方法が最も一般的ですが、USBかBluetoothを使う方法もあります。USBを使うとテザリング接続と一緒にスマホの充電が可能です。ただしUSBケーブルで接続するのでパソコンしか接続できません。一方Bluetoothは消費電力が少ないのが特徴ですが、Bluetooth自体の最大通信速度が3Mbpsと低速なのでテザリングで接続する場合も高速な通信が期待できません。

それぞれのやり方ですが、まずAndroidでは上記手順のうち「テザリングとポータブルアクセス」をタップした後、「USBテザリング」「Bluetoothテザリング」2つのメニューがあるのでそれぞれ設定する方をタップすればスマホ側の設定は完了です。なおUSBテザリングの場合はあらかじめPCとUSBケーブルで接続しておく必要があります。

一方、iOSでは、上記手順で「インターネット共有」をタップすればUSBによるテザリングが可能、Bluetoothでテザリングをしたい場合は「インターネット共有」をタップした上で端末のBluetoothをオンにすればOKです。

▽SIMフリー版の一部iPadはAPN構成プロファイルのインストールが必要

SIMフリー版の一部iPadでは、以下b-mobileのサイトから専用のAPN構成プロファイルをダウンロードしてインストールする必要があります。

 https://www.bmobile.ne.jp/devices/devices.html

上記サイトは常に最新の情報に更新されるようなので、テザリングを利用する場合は、事前に確認して下さい。

b-mobileでテザリングするメリット・デメリット

テザリングは便利な機能ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、b-mobileでテザリングを利用する際のメリット・デメリットを解説します。

■メリット1:他にモバイル通信用の契約をしなくてもよい

テザリングを利用することのメリットは、パソコンやタブレット、ゲーム機をインターネット接続するにあたって、ポケットWiFiなどその他のモバイル通信契約をしたりそのための機器を別途携帯したりしないでよいことです。スマホやiPhone1台とその契約さえあれば、パソコン等をインターネット接続できるので便利ですね。

■メリット2:b-mobile通信契約のデータ通信量を有効活用できる

調査会社MM総研が2017年に行った調査によると、スマホ利用者の約5割以上が1ヶ月で消費する月間データ通信量が3GB以下だったとのことです。高画質な動画をたくさん鑑賞するなどすれば消費されるデータ通信量も増えますが、ネットサーフィンやLINE、SNSぐらいでしかスマホを使わなければ確かに消費されるデータ通信量はそれほど増えません。

そのためせっかく大容量のプランを契約しても「毎月データ通信量が月末まで大分余るな」と思っているユーザーも多いのではないでしょうか。その際テザリングが使えることが分かれば、自宅のPCを使ったり新たにタブレットを購入したりして、テザリングで余りのデータ通信量を有効活用するといった方法もありますね。

ちなみに、b-mobileの「190PadSIM(データ専用SIM)」「990ジャストフィットSIM(音声通話SIM)」は、最大15GBまで高速で使うことができますが、6GBとの料金差は「1,800円(ドコモ回線利用の場合)」です。他の端末を契約するよりも、比較的低価格で手軽に利用できますね。

■デメリット1:スマホ・iPhoneのバッテリー消費が激しい

Wi-Fiでのテザリングを行う際は、接続元となるスマホやiPhoneのバッテリー消費が激しくなります。これはスマホ・iPhoneとパソコンやタブレットと常にWi-Fi通信が行われる状態となるためで、テザリングを頻繁に使うならモバイルバッテリーの出番が多くなることでしょう。

ちなみに同時にバッテリー充電ができるUSBテザリングではPCしか接続できない、バッテリー消費が少ないBluetooth接続では通信速度が遅いといったデメリットがあり、結果的にWi-Fiテザリングが使われる機会が多いと想定されます。

■デメリット2:データ通信量の消費が激しい

スマホやタブレットと違い、PCをテザリングでインターネット接続すると、ウイルスソフト等のアップデートだったりGoogleドライブやDropbox等のクラウドストレージサービスの同期だったり、思わぬところで膨大なデータ通信量が発生してしまうことがあります。コーヒーショップなどで、ノートPCを開きテザリング接続して何時間か仕事をしていたら、いつのまにか月間データ通信量を消費しきって速度制限に抵触してしまった、なんてことも起こりえます。ちなみにb-mobileの「190PadSIM(データ専用SIM)」「990ジャストフィットSIM(音声通話SIM)」では、3日間で消費したデータ通信量による速度制限が発生する場合があるため、注意が必要です。

b-mobileの場合、低速に切り替わった場合、ちょっときれいな画質の動画が観れなくなるなどの支障が生じるかもしれません。

b-mobileでテザリングする際の注意点

気を付けるべきは速度制限です。テザリングでPC等を頻繁にインターネット接続するなら、消費されるデータ通信量が膨大になると想定されます。そのため「190PadSIM(データ専用SIM)」「990ジャストフィットSIM(音声通話SIM)」では、基準データ通信量を超えると速度制限がかかるため、データを多めに使う方はあらかじめ上限値の「15GB」に設定しておくことをおすすめします。

※基準データ通信量は、いつでも変更することが可能です。従量制のプランなので、データ使用量にご注意ください。

b-mobileでは、データチャージができないので、15GBで足りないのであれば、一層のこと市販のモバイルWi-Fiルーターを購入してスマホのテザリングは使わないという選択をしてもよいでしょう。この時スマホ用には別途「990ジャストフィットSIM(音声通話SIM)」を契約します。それでも月額料金はあわせて6GBで約1,790円(月間データ通信量の最大は15GB)。仮にドコモで月間データ通信量の7GBのプランを契約すれば月額約5,980円になるので約1/3です。

一方、時々テザリングを利用する程度であれば大容量プランも不要です。b-mobileでテザリングを使う場合は、実際に使った上でスマホで消費されたデータ通信量をこまめにチェックするなどして、自分の利用にあった選択をするとよいでしょう。