DMMモバイルとIIJについて

日本国内においてSIMフリー端末の本格流通が始まって以来、さまざまなMVNOが格安SIMサービスを開始しました。そんな格安SIM業界の中でも、一際注目を集めているのが株式会社DMM.comの運営する「DMM mobile」です。

DMM mobileの特徴は、何と言っても価格の安さ。現在展開しているあらゆるプランで、業界最安値に挑み続けています。そして、DMM mobileを語る上で見逃せない存在なのが株式会社インターネットイニシアティブ(略称、IIJ)です。そこで今回は格安SIM業界の中心的存在であるDMM mobileと、DMM mobileをサポートするIIJをご紹介します。

DMM mobileとIIJについて

■格安SIMを提供するMVNOとは?
これまでスマートフォンなどで利用できるモバイル回線は、NTTドコモ、au、ソフトバンクといったいわゆる携帯キャリアによって提供されていました。こうした携帯キャリアはそれぞれモバイル回線網を自社で保有しているため、MNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者)と呼ばれています。
一方で今回取り上げるIIJやDMM mobileといった格安SIMを提供している事業者は、一般にMNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)と呼ばれています。携帯キャリアのようなMNOとの違いは、回線を自社で保有していないこと。そのため、各MVNOはMNOから回線を借りることで格安SIMをはじめとしたモバイル回線サービスを提供しているのです。
NTTドコモ、au、ソフトバンクという三大携帯キャリアの回線では、特にNTTドコモ回線を利用するMVNOの数が多くなっています。NTTドコモ回線が人気を集めている理由としては、NTT系列という信頼性と回線の安定性、回線のカバーしているエリアの広さが高く評価されているためであると考えられます。そして、IIJmio(IIJの提供する格安SIMサービス)とDMM mobileもドコモ回線を利用したサービスを提供しています。

■MVNO事業者を支援するMVNE事業者
MNO、MVNOとともに格安SIMを語る上で忘れてはならない存在が、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler、仮想移動体通信支援者)です。MVNEは総務省発表の「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用関係に関するガイドライン」において、「MVNOとの契約に基づき当該MVNOの事業の構築を支援する事業を営む者」とされています。具体的には、MVNEはMVNOにかわってMNOとの契約交渉や機器端末の調達などを行う事業者を指します。
そして、IIJはDMM mobileにとってのMVNEなのです。つまり格安SIMサービスのサポート役として、IIJはDMM mobileを支援しているということです。そのため、前述のとおりIIJとDMM mobileはともにNTTドコモの回線を利用。また、後述する通りサービス面でも共通点が多く見られます。

DMM mobileとIIJの比較

■異業種から格安SIM業界に参入したDMM mobile
オンラインでの動画配信などを手掛けるDMM.comは、2014年12月にMVNO事業に参入しました。このDMM.comのMVNO事業ブランドがDMM mobileです。デジタルメディア事業を営んでいたDMM.comは、異業種からMVNO事業に参入し格安SIMサービスを開始した企業。また、MVNO事業への参入も2014年12月と後述するIIJなどと比べると遅く、格安SIMサービスを展開するMVNOとしては新興のグループに属します。
とはいえ、既に格安SIMの代表格となりつつあるDMM mobile。後述する通り、格安SIMの中でも特に価格にこだわっており、あらゆるプランで業界最安値を記録しています。そして、IIJの支援を受けているIIJ系のMVNOであるため通信速度や通信可能エリアなどサービス面での満足度も高水準となっています。

■国内企業として初めてISP事業を開始したIIJ
IIJは、国内企業としてははじめてISP(インターネット・サービス・プロバイダ、Internet Service Provider)事業を開始した老舗プロバイダ。NTTドコモ回線を利用したMVNOサービスも2008年から開始しており、格安SIMサービスを提供している事業者としても古参の部類に属します。そのため、IIJのIIJmioは低価格ながら信頼性の高い格安SIMサービスとして広くその名が知られています。
また格安SIMを提供するMVNO事業者の増加に伴い、IIJは近年MVNE事業にも力を入れています。IIJのサポートを受けるMVNOにとってもISPとして長い実績を持つIIJの支援は心強く、IIJがMVNEとして支援しているいわゆるIIJ系の格安SIMサービスも拡大しています。
そして、DMM mobileもIIJのサポートを受けているIIJ系格安SIMサービスのひとつ。IIJの持つMVNOとしてのノウハウとDMMの持つ販売・広告戦略が融合したことで、高品質なSIMサービスの低価格での提供を実現しています。

DMM mobileとIIJの似ている部分

■最大通信速度やSMS利用料などが共通
前述した通り、DMM mobileとIIJmioはどちらもNTTドコモの回線を利用しています。そのため、通信速度などで共通している部分が多くあります。

  DMM mobileIIJmio
最大通信速度下り225Mbps
上り50Mbps
制限時最大通信速度200Kbps
高速通信容量追加
(100MB)
200円
SMS利用料金
(国内への送信、最低価格)
3円/1通

■一時的に通信速度が回復する「バースト機能」も利用可能
またDMM mobileとIIJmioでは、いずれも「バースト機能」を利用することも可能です。
キャリアSIM、格安SIMに関わらず、スマートフォンなどでモバイル回線を利用する場合には単位時間当たりの上限高速通信可能量が決まっているというのが一般的です。そのため皆さんも、「3GB/月」といった契約中のプランで定められている上限値を気にしながらモバイル回線を利用しているはず。通信量を抑えるために固定回線からのWi-fiに接続したり、モバイルWi-fiを併用するといった工夫をしている人も少なくないのではないでしょうか。けれど、どんなに気を付けていても時にはついうっかりと上限値を上回ってしまうということもありますよね。そうすると、高速通信を行うことができなくなり低速通信へと移行してしまいます。DMM mobileやIIJの場合には、先ほど表形式で記載した通り下り回線では225Mbps(高速通信時最大速度)から200Kbps(制限時最大速度)まで通信速度が低下してしまいます。200Kbpsでは、Webサイトを表示するのにもかなりの時間を要してしまうほどの遅さです。
そんな、「うっかり通信速度制限をくらってしまった」という時にとても便利なのがこの「バースト機能」です。「バースト機能」は、通信速度制限時であっても通信開始直後のみ高速通信時と同様の速度で通信を行える機能。そのため、「バースト機能」を搭載しているDMM mobileとIIJmioの格安SIMであれば、たとえ通信速度制限の最中であっても通信開始直後は最大225Mbpsでの高速通信を行うことができるということなのです。そのため、テキスト情報を主としたWebページであれば素早く表示することが可能。通信速度制限時のストレスを大きく軽減してくれる、とてもありがたい機能ですね!

DMM mobileとIIJmioのプラン紹介

■DMM mobileとIIJmioの格安SIMプランを比較
つづいて、IIJの格安SIMサービスであるIIJmioとDMM mobileのプランを比較してみましょう。
下記表の通りDMM mobileは「データSIM(データ通信のみ)」、「通話SIM(音声通話機能つき)」という2種類のSIMそれぞれで10プランを設定しています。この豊富なプラン数は、格安SIM業界の中でも特に多い数になります。また、DMM mobileは各プランの料金も業界最安レベル。常にすべてのプランで業界最安値に設定することを目指して、他社の価格変更にあわせてDMM mobileも頻繁に価格の変更を行っています。
一方でIIJmioは、声通話機能無し(データ通信のみ)のSIM、音声通話機能有りのSIMでそれぞれ3つのプランを設定。特にニーズの多いデータ容量に絞って格安SIMプランを展開しています。また、現時点ではDMM mobileには及ばないもののIIJmioの月額料金もかなり低価格に設定されています。
DMM mobileとIIJmioの格安SIM料金比較表(音声通話機能無)

 事業者名
データ容量DMMモバイルIIJmio
高速データ
通信容量無し
440円 
ライトプラン 
1GB480円 
  
2GB770円 
  
3GB850円900円~
 ミニマムスタートプラン

5GB

(IIJmio=6GB)

1,210円1,520円~
 ライトスタートプラン
7GB1,860円 
  
8GB1,980円 
  
10GB 2,190円2,560円~
 ファミリーシェアプラン
15GB3,280円 
  
20GB3,980円 
  

・2017年2月末現在

DMM mobileとIIJmioの格安SIM料金比較表(音声通話機能有)

 事業者名
データ容量DMMモバイルIIJmio
高速データ
通信容量無し
1,140円 
  
1GB1,260円 
  
2GB1,380円 
  
3GB1,500円1,600円~
 ミニマムスタートプラン

5GB

(IIJmio=6GB)

1,910円2,220円~
 ライトスタートプラン
7GB2,560円 
  
8GB2,680円 
  
10GB2,890円3,260円~~
 ファミリーシェアプラン
15GB3,980円 
  
20GB4,680円 
  

・2017年2月末現在

IIJ系のMVNO一覧

■DMM mobileだけではない! IIJ系MVNOをまとめてご紹介!
ISPとして長年の実績とノウハウを持つIIJは、MVNEとしてDMM mobile以外にもさまざまなMVNOを支援しています。MVNEとしてIIJが支援を行っているMVNOは、一般に「IIJ系」と呼ばれています。主なIIJ系MVNOは、下記の通りです。

IIJ系MVNO一覧

格安SIMサービス提供元
IIJmio 高速モバイル/DIIJmio
DMM mobileDMM.com
hi-ho LTE typeD シリーズhi-ho
BBエキサイトモバイルLTEBB.excite
BBIQスマホ SIM dBBIQ
Tikmo SIMTikiTikiインターネット
Wonderlink LTE(Iシリーズ)Panasonic
Toppa! ポータブルカードToppa!

こんな人にIIJ系がおすすめ

■スマホを頻繁に乗り換えるという人
数多くのMVNOが格安SIMサービスを展開している一方で、国内外のさまざまなメーカーやブランドがSIMフリーの格安スマートフォンを販売しています。スマートフォンの性能向上も著しく、今ではキャリア向けスマホと比較しても遜色のない性能を備えたSIMフリー格安スマホも多くなっています。
このように格安スマホ業界では日々最先端の技術を搭載した新たな機種が発表されているため、ついつい頻繁に端末を乗り換えてしまうという人も多いのでは?そんな人には、IIJ系の格安SIMがおすすめ。なぜなら、IIJ系の格安SIMはNTTドコモの回線を利用しているからです。現在流通している格安スマホの多くは、NTTドコモ回線のSIMに対応しています。そのため、IIJ系の格安SIMは幅広い機種で利用できるのです。

■スマホやタブレットを2台持ちしている人
前述の通り、IIJ系の格安SIMはNTTドコモ回線を利用しているため対応している機種が多いという特徴があります。そのため、スマートフォンやタブレット端末を2台持ち、3台持ちしている人にもIIJ系の格安SIMはおすすめです。メイン端末だけではなく、サブ端末でもIIJ系の格安SIMを利用できる可能性が高いためです。また、DMM mobileの「シェアコース」などを利用することで端末ごとにSIMを契約するよりも月額料金を安くおさえられる可能性もあります。

■スマホやタブレットの主な用途がWebサイト閲覧という人
IIJ系の格安SIMでは、先ほど触れた「バースト機能」が搭載されています。そのため、高速データ通信量を超過して低速通信となってしまった場合でも、通信開始直後のみ高速通信時と同様の速度でデータ通信を行うことができます。このバースト機能は、Webサイト閲覧時に最も便利な機能。そのため、スマートフォンやタブレット端末をWebサイト閲覧メインで使用しているという人にもIIJ系の格安SIMはおすすめです。
このように、IIJ系の格安SIMはNTTドコモ回線という安定性と「バースト機能」など便利なサービスも兼ね備えています。そして、DMM mobileはあらゆるプランで業界最安値に挑戦し続けているMVNO。価格と利便性を両立しているIIJ系のDMM mobileは、格安SIM業界の中でも特に見逃せない存在です!