ドコモ光のプロバイダ(ISP)の種類と選び方について
ドコモ光は、契約者がプロバイダを選ぶことができる光インターネットサービスとして有名です。契約者は、「タイプA」と「タイプB」の中からプロバイダを選択するか、あるいは自分でプロバイダを選んで契約する「単独プラン」というものもあります。プロバイダはISPと略されたりします。
以前まで色々なプロバイダでdポイントのキャッシュバックキャンペーンを行っていたのですが、GMOは現金キャッシュバックキャンペーンがあります。
ドコモ光で契約することができる対応プロバイダ一覧
まず、ドコモ光で契約することができるプロバイダを、「タイプA」と「タイプB」にわけて紹介します。
タイプAとタイプBの違いは?
タイプAとタイプBのわかりやすい違いとしては、タイプAのプランのほうが月額料金が220円安く利用できます。なら、高額なタイプBに含まれるプロバイダのほうが、タイプAのプロバイダと比較して高品質なサービスを利用できるのかと言えば、その限りではありません。
タイプBには「@nifty」や「OCN」といった、インターネットサービスの大手企業が名を連ねています。有名企業を利用することは一種の安心感がありますが、ではタイプAのプロバイダは大手と呼べる企業が無いのかと言えば、そうではありません。
タイプAのプロバイダの中にも「So-net」「BIGLOBE」「BBexite」といった、通信サービスの老舗と呼べる企業が名を連ねています。また、通信サービスはそうでもありませんが「楽天ブロードバンド」という有名企業が運営するプロバイダも選択することができます。数の多いタイプAに分類されるプロバイダの中には相対的に知名度の低いプロバイダも数多く存在しますが、有名企業も多く含まれているのでタイプAが「廉価版のプロバイダである」と評価することは決してできません。
どのプロバイダを選択するのが正しい?
「どのプロバイダが絶対的に正しい選択である」とは言い切れません。なぜなら、ドコモ光を利用する人によって「何を重視するのか?」ということが異なるからです。それぞれが重視したいポイントをおさえているプロバイダを選択することが、ドコモ光をお得に利用するために必要なことであると言うことができます。
■費用面を考えるのであれば「タイプA」のプロバイダを選択する
まず、単純な話としてはコスト面を重視してドコモ光を契約したい場合、タイプAのプロバイダを選択することが基本になるかと思います。前述の通り、タイプAのプロバイダのほうがタイプBのプロバイダよりも月額料金が220円安くなります。少しでも安い料金で利用したい場合、タイプAのプロバイダを選ぶようにしましょう。費用面については後ほど詳しく解説していきます。
また、キャンペーンを利用するのもかなり賢い方法です。
ドコモ光のキャンペーンについてくわしく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
■提供しているサービスの内容を比較する
料金面でタイプAのプロバイダに狙いを定めるとしても、タイプAだけでも10種類を超えるプロバイダが選択肢として挙げられます。ここから選ぶにあたって、どのプロバイダを選択するかと言えば、まず「サービス面」で比較します。
プロバイダごとに「強み」というものがあり、自分が重視したいポイントに最も合致する強みを持つプロバイダを選択することが最も賢い選択であると言えます。例えば「楽天ブロードバンド」を選択すると、毎月「楽天スーパーポイント」を100ポイントもらうことができます。日頃から楽天市場や楽天が提供しているサービスを利用している人であれば、楽天スーパーポイントをよりお得に貯めることができるようになります。他にも「GMOとくとくBB」であれば、バッファロー社製のWi-Fiルーターを無料でレンタルできます。
プレゼント以外にも、例えば「BIGLOBE」であれば「リモートサポートを無料で利用できる」といった特典があり、「So-net」であれば有料オプションのセキュリティサービスを2年間無料で利用することができるという特典があります。その他「取得できるメールアドレスの数が多い」「通信速度が速く、安定している」といった特徴・特典をもったプロバイダもあります。
サービスの面で比較するのであれば、月額料金が220円高額になる「タイプB」のプランを選択するという方法も有効です。例えばタイプBに属する「OCN」であれば「マイセキュア(セキュリティサービス)12ヶ月間無料」「OCN開通とことんサポート 初回訪問サポート無料」といった特典があります。毎月220円アップしてでも利用したいお値打ちのプロバイダであれば、是非とも選択肢として考慮したいところです。
それぞれのプロパイダの料金比較
次に、プロバイダごとの料金について比較していきたいと思います。基本的に「タイプA」「タイプB」「単独プラン」で料金が異なるという形になり、これにプロバイダごとに提供している有料オプションの料金がプラスされる形になります。
■ドコモ光の料金プラン
タイプA | タイプB | 単独プラン | |
---|---|---|---|
ネットのみ | 4,400円 | 4,620円 | 4,180円 |
ネット+光電話 | 4,950円 | 5,170円 | 4,730円 |
※「2年定期契約」の料金プラン、定期契約なしの場合は月額プラス1,100円
※上記の料金はお住いが「マンション」タイプの場合、「戸建て」の場合はプラス1,650円
これだけ見ると、「単独プラン」が最も安いプランであるように見えます。しかし、単独プランの場合はこれにプラスして「プロバイダに支払う基本料金」が含まれるので、実際にはプラス1,000円以上の料金が上乗せされることになります。そのため、料金面だけで言えば最も損をするプランは、単独プランなのです。
タイプAとタイプBは、どのプランでも220円の差が生じています。上記の料金表は「2年定期契約」で契約した場合の料金なので、期間の定めのない契約の場合は毎月1,100円がプラスされます。
■実際にはさらに上下する
上記の料金は「基本的な料金」であり、実際にはここからさらに上下することになります。
毎月の料金をアップさせるものとしては「プロバイダが提供する有料オプション」が挙げられます。プロバイダごとに異なるオプションサービスが提供されていますが、その月額料金は上記の基本料金には含まれず、ドコモではなくプロバイダから請求を受け、支払うことになります。
毎月の料金をダウンさせるものとしては、先ほど紹介した「楽天ブロードバンド」のポイント付与等が挙げられます。実際に月額料金を割り引くのではなく、ポイントなどの形で実質的に毎月の料金を割り引くことができるパターンです。
目的別にプロバイダを選ぶ
次に、プロバイダを選択するにあたって「目的」でプロバイダを決定するという方法です。
プロバイダごとに異なるサービス提供
ドコモ光を契約するにあたって、基本的なサービスについてはどのプロバイダを選択しても同じサービスを利用することができます。差が生じるとすれば「プロバイダごとの特色」の部分で生じるものと考えられます。
メールアドレス
まずは「メールアドレス」についての比較です。主な比較ポイントとしては「提供されるメールアドレス数」と「メールボックスの容量」です。例えば「ドコモネット」の場合は、提供されるメールアドレスは1つで、メールボックスには1GBの上限があります。一方で、同じNTTグループに属する「ぷらら」の場合は、7つのメールアドレスと無制限のメールボックスを利用することができます。
この点に関しては「メールサービスをどれくらい利用するか?」ということが重要になります。特に、ビジネス目的で複数のメールアドレスを頻繁に利用するという場合は、複数のメールアドレスと大容量(できれば無制限)のメールボックス容量を持つプロバイダを選択したいところです。そこまでパソコンのメールの需要がない場合、「フリーメール」を利用できるので重視しなくても良いポイントであると言えます。BIGLOBEのメールアドレスはbiglobe.ne.jp。 so-netがプロバイダだとso-net.ne.jpのようなメールアドレスを取得する事ができます。
セキュリティサービス
次は「セキュリティサービス」での比較です。プロバイダごとに利用できるセキュリティサービスの内容と、無料で利用できるかどうかの違いがあります。できれば無料で優秀なセキュリティサービスを利用できるプロバイダを選択したいところです。
セキュリティサービスで有名なプロバイダとしては「So-net」が挙げられます。So-netの場合、「メールウイルスチェックサービス」は有料での提供となりますが、ソニーグループの傘下である安心感も相まって人気を集めています。
セキュリティにおいては、パソコンだけでなくスマートフォンも含めて最大5台までカバーすることが可能であることも人気の秘訣です。昨今は複数のデバイスを使い分けるというスタイルが浸透しており、5台まで一つのセキュリティサービスでカバーできるというお得感が注目されています。なお、月額550円のセキュリティサービスは、プロバイダと同時申し込みによって最大24ヶ月間は無料で利用することができるという点もお得です。
提供エリア
あまり気にかける必要もないとは思いますが、「提供エリア」についても注意しておきたいところです。プロバイダの中には特定の県やエリアでしか利用できない事があり、仮にいまお住いの住所がその条件を満たしているとしても、引っ越しの際に県外・エリア外に引っ越すことでプロバイダを変更しなければならなくなる可能性があります。できれば全国で利用できるプロバイダにしたいところですが、実質的にほとんどのプロバイダは全国で利用できるため、あまり気にすることもありません。
プロバイダごとに、利用できるサービスの種類だけではなく、その種類のサービスの利用容量も異なります。同じ「ホームページ」サービスが有るプロバイダでも、10MBのものもあれば100MBのものもあります。
無料ブログや無料ホームページサービスと比較して、こうした有料サービスに付帯するタイプのブログ・ホームページサービスは「サービスの継続における安定感」があります。ただし、独自ドメインでブログを運営するのと比較すると、いつサービスが中止されるかわからないという点がデメリットとなることは否めません。
その他の独自サービス
その他にも、プロバイダごとに細かいサービスの違いがあります。詳しくはドコモ光の公式ホームページにあります。
上記のサイトにプロバイダごとのおおまかな特徴がまとめられていますので、確認してプロバイダごとの特典の違いなどについて知っておきましょう。
総合評価するとどの対応プロバイダがおすすめか
ドコモ光のプロバイダは、いくつかの基準で比較して一社だけ選択するという条件となります。その選択肢が多いため、なかなか選びにくいのではないかと思います。
セキュリティサービスは24ヶ月間の無料期間があり、メールサービスも最大で7つのアドレスを取得することができます。
特定の分野においては他社と比較して劣る部分も少なくありません。しかし、必要なサービスが一通り揃っており、NTTグループのプロバイダであるというポイントは使い勝手の良さにつながります。
ドコモ光の評判についてくわしく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
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■不便に感じたらプロバイダを変更できる
もし、どれかのプロバイダを契約してそのプロバイダのサービスに不満があれば、プロバイダだけを変更することもできます。その際には手数料と手続きの手間がかかりますが、ドコモ光の契約そのものは解約しなくてもプロバイダだけ変更することができますので、あまり深く悩んで契約のタイミングを逃すことは避けましょう。