
「急に回線が遅くなって動画が見れなくなった…」
「月末だし通信制限にかかったかな…」
フレッツ光の回線が急に遅くなって、ネットや動画が見れなくなった時に、「速度制限がかかったかな?」と考えますが、フレッツ光に通信量に応じて速度制限がかかることはありません。
- インターネットが遅くなる代表的な理由
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- パソコンやスマホなどの接続機器が古い
- ルーターの不調
- Wi-Fiに多くの機器を常時接続している
まずは周辺機器のスペックや接続状況を見直してみましょう。しかし、それでも改善されない場合、「利用者が集中してプロバイダーに負荷がかかっている」などフレッツ光側に問題があるかもしれません。
その場合は、フレッツ光からの他の光回線への乗り換えを検討すると良いでしょう。
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通信制限とは?
通信制限とは、1カ月の通信量の上限を超えた時にかけられる制限で、その月が終わって翌月になると、またもとのようにサクサクとインターネットを利用することができます。
しかし、通信制限がかかったときの速度は非常に遅く、たとえばY!mobileやソフトバンクのWi-Fiの場合、データ通信速度が最大128Kbpsに制限されてしまいます。
この128Kbpsがどれくらい遅いのか、フレッツ光のスタンダードな通信速度と比較してみましょう。
フレッツ光の速度とは?
フレッツ光の通信速度は1Gbpsという超高速通信を誇っています。さきほどの128Kbpsとは比較にならないほどの速さです。
KbpsとかGbpsといわれてもよく分からない人のために、簡単にこれらの数値を解説します。
これらの数値は、1秒間にどれくらいのデータを転送できるかという数値で、1Gbpsは1,000Mbps、1Mbpsは1,000Kbps、1Kbpsは1,000bpsという単位です。
《1秒間のデータ転送量》
- 1Gbps=1,000Mbps
- 1Mbps=1,000Kbps
- 1Kbps=1,000bps
つまり、bpsよりもKbps、KbpsよりもMbps、MbpsよりもGbpsの方が単位が大きく、1秒間に転送できるデータ量も大きくなるので、速度性能が早いということになります。
フレッツ光が1Gbpsなので、通信制限がかかったY!mobileやソフトバンクのWi-Fiに比べると、約7,800倍の速度となるのです。
それだけフレッツ光が高速ともいえますが、通信制限がかかった時がどれだけ遅いかという目安にもなるでしょう。
フレッツ光でも通信量によって制限がかかる?
では、フレッツ光には通信制限があるのでしょうか?結論からいいますと、フレッツ光には通信制限はありません。フレッツ光はデータ量無制限ですので、どれだけデータを使っても、追加料金もかかりませんし快適なインターネット通信を実現しています。
フレッツ光は1Gbpsの通信速度と紹介しましたが、光ファイバーが普及する前のアナログ回線の時代は、フレッツADSLというサービスが高速インターネット回線として普及をしていました。
そのADSLの速度は1Mbps~50Mbpsで、これでも十分快適なインターネットを楽しめたのです。その後、インターネットの大容量化にともない、光ファイバーが登場し、当初は100Mbpsという速度でした。それが現在には1Gbpsとなっているので、どれほど速度が速くなったのかがお分かりいただけるでしょう。
《速度比較》
- 現在のフレッツ光:1Gbps
- 提供開始当初のフレッツ光:100Mbps
- フレッツADSL:1Mbps~50Mbps
- 通信制限がかかったY!mobileやソフトバンクのWi-Fi:128Kbps
さて、フレッツ光に通信制限はありませんが、巷では制限がかかったように遅いという声もあります。では、これらは一体どういう現象なのでしょうか?
プロバイダによって通信制限がかかる場合があるの?
フレッツ光に通信制限がないのに、まるで通信制限がかかったように回線が遅くなるという声があるのには理由があります。それは、プロバイダには通信制限があるという理由です。
プロバイダとは、インターネットに接続してくれる事業者のことで、インターネットを利用する場合は、フレッツ光のような回線の契約と、プロバイダ契約の2つが必要です。高速道路でたとえると、フレッツ光が高速道路そのもので、プロバイダが料金所のような関係です。
そのため、フレッツ光が通信制限をしていなくても、プロバイダが通信制限をしていれば、通信速度は遅くなってしまいます。つまり、高速道路で渋滞はしていないけれど、料金所で渋滞がしているような状態なのです。
あなたのインターネットが急に遅くなったのは、ひょっとしたらプロバイダの仕業かも知れません。
通信制限がかかったかどうかの確認法
通信制限がかかっているかどうかを確認するには簡単な方法があります。それはフレッツ光の速度の計測をするという方法です。NTT東日本の「サービス情報サイト」、NTT西日本の「フレッツ速度測定サイト」は現在、株式会社イードのRBB SPEED TESTで計測できる仕組みになっています。
回線自体の速度を計測できるため、もしも回線の速度はきっちりと出ていた場合は、プロバイダの速度制限が原因だと推測できるでしょう。
ただし、時間帯によって制限をかけているプロバイダもあるため、時間帯を変えて何度か計測されると良いかと思います。今まで速度が速かったのに、急に速度が落ちた場合には試してみて下さい。
プロバイダが通信制限をする理由とは?
プロバイダが通信制限をする理由は、利用者全員がバランスよくインターネットを使うためというのが大きな理由です。
最近は一般の利用者が扱うデータも大容量化しています。プロバイダの設備にも許容範囲があるため、一部の人がデータを独占してしまうと、その影響で他の人の回線速度が遅くなり、不公平となってしまいます。
一部のユーザーが回線を独占するのを避けるため、あまりにも多くのデータを使っているユーザーに利用制限をかけることで、全体のバランスを保っているわけです。
ユーザーの使い勝手が悪くなると、クレームに繋がったり、最終的には解約されてしまいかねないので、ユーザーが公平に利用できるための対策といえます。
どのプロバイダを選べば制限がかからずに利用できる?
大手であるOCNやPlalaなども、プロバイダの速度制限がかかるようになっているので、大容量データを取り扱う場合には、速度制限は覚悟しなければなりません。
そこで、制限がかからないプロバイダを紹介したいと思います。
《速度制限がないプロバイダ》
- 府中インターネット:月額料金は1,680円(オプションも充実)
- GMOとくとくBB:月額料金836円(Wi-Fiルーターレンタル付き)
- かもめインターネット:月額料金 2,410円(フレッツ光クロスは未対応)
あまり知名度がないかも知れませんが、いずれも速度制限がかからないプロバイダですので、ヘビーユーザーにオススメです。
制限がかかった場合の解除方法
もしも制限をかけられてしまっても、混雑が緩和され次第解除されるものがほとんどですが、解除手続きが必要なプロバイダもあります。速度制限があまりにも気になるという方は、制限がかからないプロバイダに変更する必要があります。
速度制限は、所定の容量に近づいた段階で、プロバイダからメールや電話などで警告されることもあるようです。
この警告を無視して大容量データを取り扱い続けていると、速度制限をかけられてしまいますので、制限をかけられる前に、かからない対策が必要です。
制限がかからないようにするには?
速度制限がかかるケースは、データをインターネットから取り込むダウンロードではなく、データをインターネットに上げるアップロードによる制限が大半です。
そのため、普段からアップロードの量に配慮していれば制限の心配はありません。日頃からアップロード量には十分に注意しましょう。
まとめ
フレッツ光は利用制限を設けていませんが、プロバイダには利用制限があります。その大半がアップロードのデータ量を基準に制限をかけているため、アップロードのデータ量に配慮していれば、速度制限はかかりにくいようです。
ただ、それでも多くのデータをアップロードしたい場合には、速度制限がかからないプロバイダへの加入がオススメです。データ量を気にせず、快適に利用することができるでしょう。