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UCOM光レジデンスについて徹底解説!月額料金やキャンペーン・評判を紹介

UCOM光レジデンスとは

UCOM光レジデンスは、マンション全戸一括型で導入されている光回線によるインターネット接続サービスです。サービス提供エリアは主に全国の主要都市。プロバイダー契約も含んだサービスとなっています。

全戸一括なのでお住まいのマンションやこれから引っ越すマンションには、すでにUCOM光レジデンスが導入されていて、ケーブルをつなげればすぐにインターネット接続できる可能性があります。事実、UCOM光レジデンス導入済のマンションは全国に約30.6万戸あり、MM総研が行なった調査によると2017年3月末時点で全戸一括型マンションのISPシェアは1位。数多くのマンションに導入されているわけです。導入済なので、工事などは行われず工事費用もかかりません。

一口にUCOM光レジデンスといってもサービスタイプはさまざま。サービスタイプによって最大通信速度も異なります。

ただしユーザーが契約したいタイプをえらべるわけではなく、マンションに導入されている単一のタイプを使うことになります。UCOM光レジデンスのサービスタイプごとの最大通信速度は以下の通りです。

提供方式 最大回線速度
光配線 下り:2Gbps
上り:1Gbps
LAN配線 下り:1Gbps
上り:1Gbps
VDSL 下り:100Mbps
上り:100Mbps
G.fast 上下あわせて最大1Gbps

上の表で配線方式とは、電柱からマンションの共用スペースへ引き込んだ光回線を、マンション内の各戸へ配線する際の方法です。光回線とはその名の通り建物内用の光回線での配線、LAN方式とは個人ユーザーにも馴染みがあるLANケーブルを使った配線です。

このうち、もっとも高速なのは光回線、その次にLAN方式と続きます。もう1つの配線方式「G.fast」とは、電話回線を用い最大1Gbpsの通信速度を実現できる新しい配線方式です。

配線方式だけで決められるものではありませんが、マンションの配線方式が「光回線」なら「通信速度が速いかもしれない」といった想像ができます。もちろん、光回線でも遅かったりすることはあるので一概にそうとは言えません。

Wi-Fiを標準提供しているマンションでは、追加料金なしで宅内やマンションの共用部でWi-Fiによるインターネット接続を利用できます。標準提供していないマンションでもオプション追加というかたちで、Wi-Fiを利用できることもあります。

UCOM光レジデンスは誰がサービス運営しているの?

UCOM光レジデンスの運営元は、アルテリア・ネットワークス株式会社。独自の光ファイバー網をもち、インターネット接続サービスのインフラ構築やサービス提供を行っていた株式会社UCOMを丸紅アクセスソリューションズ株式会社が吸収合併し、新たに発足した会社です。古くからインターネットを使っている方は、株式会社UCOMの名前の方が馴染みはあるかもしれませんね。

UCOM光レジデンスの料金プラン

はじめにUCOM光レジデンスは、他の一般的な光回線サービスのように「○○プランは月額いくら」といった共通で決められたプランはなく、月額料金もさまざまです。月額3,800円だったという声もありますが、マンションの戸数が多くなるほど安価になるので必ずしもこの金額になるわけではありません。それからUCOM光レジデンスの月額料金は、毎月の家賃やマンション管理費などに含まれていることも多いです。結果、実質追加費用なしで、利用できる可能性もあります。

なお公式サイトなどをみても最低利用期間や契約期間の表記は見当たりませんが、マンションによっては利用期間が短くて違約金が発生する可能性もあるようです。UCOM光レジデンスの導入を検討する際は、契約時にあらかじめ確認するようにしましょう。

UCOM光レジデンスのオプション

UCOM光レジデンスでは、他の光回線サービスと同じように、光回線を使った電話サービス「UCOM光電話」を提供中。UCOM光電話の料金は以下の通りです。

初期費用 月額料金
UCOM光電話 初期費用:3,300円
番号ポータビリティ手数料:2,300円
UCOM光電話 月額基本料:403円
機器利用料:550円

合計:953円

なおUCOM光レジデンスが導入済でも、マンションによってはUCOM光電話が未対応の場合もありますので注意して下さい。

その他、UCOM光レジデンスで提供されるオプションとして以下があげられます。

項目 月額費用 詳細
ウイルスチェックサービス 198円 電子メールを送信・受信する際にメールに添付されたファイルがウイルスに感染していないかを自動的にチェックします。
セキュリティ360° 628円 ウイルス対策をはじめとしたセキュリティ対策・データバックアップ・復元などの機能を有する月額制のソフトウェアサービス。(中身はシマンテック社のノートン360と同じ。)1ライセンスで3台まで利用可能

その他、シマンテック社のセキュリティサービスやリモート制御の電気錠サービスなどのオプションもあります。

UCOM光レジデンスではキャンペーンは行われているのか

他社光回線サービスでは、高額なキャッシュバックなどのキャンペーンを展開していることが多いです。しかし残念ながら、UCOM光レジデンスではそういったキャンペーンはありません。

また他社では、au・ソフトバンク・ドコモといった大手携帯キャリアのスマホの月額料金、をセットにして割り引く特典を展開している場合もあります。ですが、UCOM光レジデンスではそういった割引もありません。

UCOM光レジデンスのメリット・デメリット

▽UCOM光レジデンスのメリット

他光回線サービスと比較して、UCOM光レジデンスをえらぶメリットとしては以下があげられます。

・工事が不要で初期費用も安い

工事業者と工事日程の調整をしたり、宅内にあがってもらって工事してもらったりする必要はありません。宅内のコンセントにケーブルをつなげればすぐに利用できます。また既に導入済なので工事費用が掛からず初期費用が安い(もしくは0円)のもメリットです。

たいして他社光回線では、工事に2万円程度かかることがあります。この工事費用は分割払いとしたうえで、その分の月額料金を割り引く「実質無料」の手続きがとれることもありますが、仮に分割払いの支払い前に解約すると、分割の残額は割引なしに支払わなければなりません。

・月額費用が安い(可能性がある)

建物によって異なるので一概には断定できませんが、一般に月額料金は他社より安くなる可能性があります。管理費に含まれているような場合は、実質追加費用なしで使えるため非常にお得です。参考までに、他社光回線の月額料金をいくつか以下に記載します。

サービス名 戸建住宅 集合住宅
OCN光 5,610円 3,960円
@nifty光 4,378円 5,720円
SoftBank光 5,720円 4,400円
ドコモ光 5,720円 4,000円
auひかり 5,610円 4,180円

この分の月額料金が一切かからないのはお得ですね。

▽UCOM光レジデンスのデメリット

たいしてUCOM光レジデンスのデメリットとして以下があげられます。

・料金が高くなる場合がある

マンションごとに料金が異なるため一概には言えませんが、他社光回線を使った方がお得なことがあります。その大きな理由として、他社光回線では上述した通り高額なキャッシュバックを行っている場合があることがあげられます。またau・ドコモ・ソフトバンク、一部の格安SIMでは、光回線をセットにした割引もあります。

・通信速度が遅い可能性がある?

マンションのユーザーの利用が同じ時間に集中したりすると、通信速度が極端に遅くなることがあります。くわしくは後述しますが、UCOM光レジデンス利用者の中には、通信速度や安定性に不満を述べるユーザーも多いようです。

一概には言えませんが、特に高速な通信速度を求める方は注意した方がよいですね。できれば、既に利用中のユーザーなどから、そのマンションでの使い勝手を聞いてみるのもよいでしょう。

UCOM光レジデンスの評判

UCOM光レジデンスのユーザーの評判をみてみると、「安くてよい」といったものや「通信速度がすごく速い」といった高評価もある中で、回線品質・通信速度に関する悪い評判を同じくらい多くみかけます。

・不安定でよくつながらなくなる

・光回線と思えないほど遅い※1Mbps未満など

・サポートセンターへ問い合わせてもつながらない

UCOM光レジデンスに限らず、光回線(特に集合住宅タイプ)は建物ごとによって通信速度に大きな差が生じることがありますが、良い評判と同じくらい悪い評判が多いのは気になりますね。繰り返しになりますが、自分が住んでいるマンションにすでに利用中のユーザーがいるなら、速度や安定性がどうか聞いてみることをおすすめします。