フレッツ光のプランには、戸建てで利用するファミリータイプと、マンションで利用するマンションタイプがありますが、アパートに住んでいる場合は利用できるのでしょうか?
「そういえばアパート専用のインターネット回線は聞いたことがない」「アパートで個人契約ができるのか知りたい」「大家さんの許可は必要か知りたい」
そんな人のために、アパートでの利用について解説します。
目次
結論から紹介しますが、フレッツ光はアパートでも利用することは可能です。ただ、この後も大事なことを紹介していきますので、まずはアパートでも利用できることを知った上で、読み進めて下さい。
アパートの場合はフレッツ光マンションタイプの料金プランが適用されます。
「え?アパートとマンションって意味が違うんじゃないの?」と思った人もいらっしゃるかも知れませんが、もともとアパートとマンションには明確な区切りはありません。
一般的なイメージや、不動産屋さんのさじ加減で、何となく分類されているように思うかも知れませんが、宅地建物取引業法という法律でも、建築基準法という法律でも、両者の区切りはありません。
アパートとマンションは、いずれも集合住宅に分類されていますので、フレッツ光の場合も集合住宅用のマンションタイプに分類しています。
では、フレッツ光のプランにおいて、ファミリータイプとマンションタイプの線引きの基準は何なのでしょうか?
実はその基準は戸数で決められています。3戸以下の建物の場合はファミリータイプが適用され、4戸以上の建物場合はマンションタイプが適用されます。
さらに、マンションタイプの場合は、同じ建物での現契約数と、今後の見込みを合わせた契約数により、マンションミニ、マンションプラン1、マンションプラン2の3つのプランに分類しています。
《マンションのプラン》
マンションミニ・・・4戸以上見込める場合
マンションプラン1・・・8戸以上見込める場合
マンションプラン2・・・16戸以上見込める場合
ミニよりもプラン1、プラン1よりもプラン2の方が、月額料金が安くなっています。
アパートでフレッツ光を利用する場合の月額料金を紹介します。月額料金は、NTT東日本とNTT西日本によって差があります。
ただ、料金体系の基本は、NTT東日本もNTT西日本も「フレッツ光月額料金+プロバイダ料金」となっており、フレッツ光の月額料金以外に、インターネットに接続してくれるプロバイダという業者との契約が必要です。
フレッツ光とパック契約が可能なプロバイダは10社あり、それぞれ特色がありますが、今回は最も料金メリットのあるBB.exciteを選んだ場合の料金を紹介します。
《NTT東日本の場合(BB.excite料金含む)》
・マンション ミニ:4,450円
・マンション プラン1:3,850円
・マンション プラン2:3,450円
※通信速度:最大概ね1Gbps
《NTT西日本の場合(BB.excite料金含む)》
・マンション ミニ:3,920円
・マンション プラン1:3,430円
・マンション プラン2:3,030円
※通信速度:最大概ね1Gbps
アパートでもフレッツ光に申し込みができるのは分かったけれど、そのアパートがフレッツ光の提供エリアじゃなければ元も子もありません。
あなたのお住まいのアパートがフレッツ光の提供エリアかどうか、どうすれば分かるのでしょうか?
これはNTTの公式サイトで調べることができます。NTT東日本もNTT西日本も、具体的な住所を入力することによって手軽に調査が可能です。
その場ですぐに提供エリアかどうか判定してくれますので、どなたでも簡単に調べることができます。
電話で確認したい場合には、フリーダイヤル0120-116116に電話をすると、オペレーターがあなたの代わりに調べてくれますので、確実な情報を得ることができるでしょう。
ただ、電話の場合は通話内容が録音されますので、了解の上で電話しましょう。
あなたのお住まいのマンションに、フレッツ光が導入されていない場合は、アパートのオーナーに了承を得る必要があります。
ただし、あなたがアパートのオーナーに了承を取る必要はありません。そもそもアパートのオーナーに了承を得たところで、あなたのアパートにNTTが設備を導入するかどうかは分かりません。まずはアパートのオーナーではなく、NTTに相談してみましょう。
そのアパートにフレッツ光の利用希望者がいなければNTTも動くことはありませんが、フレッツ光の利用希望者がいれば、導入提案をアパートのオーナーにしていくことができます。
今までそのアパートにフレッツ光が導入されていなかったのは、ひょっとしたら希望者がいなかったからかも知れませんので、まずはNTTに相談してみましょう。
フレッツ光のプランで、ファミリータイプとマンションタイプではその仕組みに大きな違いがあります。
ファミリータイプは、1つの光回線をその世帯で独占することができますが、マンションタイプの場合は、マンションに引き込んだ回線を各世帯で分け合うことになります。もしも他の世帯の人と同時に利用した場合、回線速度が遅くなる可能性があるのです。
もちろん、フレッツ光は超高速インターネットですので、多少遅くなったとしても、それでも十分速いと思う人も多いかも知れませんが、速度性能を求める場合は、回線を分け合いたくないという人もいらっしゃるでしょう。
そこで、こんな裏ワザがあります。それは、集合住宅に住んでいてもファミリータイプに申し込みができるという裏ワザです。
オーナーの許可は必要ですが、この場合はマンションタイプよりも速度メリットがでます。ただし、料金プランもファミリータイプのプランが適用されるので、割高になるのは覚悟しなければいけません。
ファミリータイプの月額料金もNTT東日本とNTT西日本で異なります。NTT東日本の場合は、フレッツ光の月額利用料が4,600円で、プロバイダ料金が500円の合計5,100円です。
NTT西日本はフレッツ光の月額料金が3,810円で、プロバイダ料金が500円の合計4,310円です。今回もプロバイダはBB.exciteの場合で算出しております。
《NTT東日本の場合(BB.excite料金含む)》
・ファミリータイプ:5,100円
※通信速度:最大概ね1Gbps
《NTT西日本の場合(BB.excite料金含む)》
・ファミリータイプ:4,310円
※通信速度:最大概ね1Gbps
フレッツ光をアパートで利用する場合は、4戸以上で適用可能となるフレッツ光マンションタイプでの利用となります。
マンションタイプは同じ建物の加入見込み者数によって料金プランが3種類あり、加入見込み者が多いほど、月額料金が安くなります。
ただし、回線を分け合うことになるので、速度性能を最大限活かしたい場合は、あえてファミリータイプに申し込むことも可能です。
料金は高くなりますが、速度性能のメリットを受けることが可能です。ただし、個別に申し込む場合はアパートのオーナーの了承が必要です。