自宅に設置するWi-Fiルーターの選び方とおすすめ機種について

パソコンやタブレットの普及にともない、自宅Wi-Fiルーターを利用する方が増えています。スマホのデータ通信量を節約するために、Wi-Fiルーターの導入を検討している方も多いことでしょう。

Wi-Fiルーターは多数のメーカーから発売されており、製品の種類も多様です。初めて自宅用のWi-Fiルーターを購入する方は、どの製品を選んでいいのか迷ってしまうかもしれませんね。

そこで本記事では、自宅で使用するWi-Fiルーターの選び方をご紹介します。2017年1月現在のおすすめルーターもご紹介しますので、ぜひ本文に目を通してみてください。

家の広さや利用人数で推奨機種は変わる

自宅で利用するWi-Fiルーターは、使用環境に合わせて選ぶ必要があります。まず気を付けたいのが、自宅の広さ。一軒家や部屋数の多いマンションでWi-Fiルーターを利用する場合は、電波強度の強い製品を選ばなければなりません。ルーターの電波が弱いと、宅内で無線LANの届かない場所ができてしまいます。

ただ、Wi-Fiルーターのスペックには、「この製品は○メートルまで電波が届きます」といった情報は含まれません。Wi-Fiの電波は壁や天井、家具といった障害物によって届く距離が変わるため、到達距離を明記できないのです。

とはいえ、電波強度の強いWi-Fiルーターを選別する方法はあります。ルーターを選ぶ際は、外見に注目してください。本体に大きなアンテナが付いている製品は、遠くまで電波を飛ばすことができます。

さらに、アンテナの方向を変えられる製品であれば、電波の飛び方を調整可能。2階建てや1フロアのマンションといった環境の違いに合わせて、Wi-Fi環境を整えることができます。

電波強度とともにルーター選びで注意したいのが、無線接続できる機器の台数。パソコンやスマホ、ゲーム機など、実に多様な機器がWi-Fi接続に対応しています。家族が所有する端末数を踏まえてルーターを選ばないと、全ての機器を接続し切れず不便を感じるかもしれません。

現在Wi-Fiに接続できる機器には、以下のようなものがあげられます。自宅にどの機器があるか、一度チェックしてみてください。

・パソコン

・タブレット

・スマートフォン

・ゲーム機

・プリンタ

・デジタルカメラ

・冷蔵庫

・エアコン

・電子レンジ

・空気清浄機

・ロボット掃除機

デジタル機器だけでなく、いわゆる白もの家電にもWi-Fiに対応した製品が増えています。自宅に置くWi-Fiルーターは、今後購入する家電製品の機能も踏まえて選ぶようにしましょう。

スマホでも使える機種を選ぶ

Wi-Fiルーターを利用するには、初期設定が必要です。ルーターの初期設定は、パソコンで行うことが一般的。ただ近年は、パソコンを所有せずにスマホやタブレットでインターネットを楽しむ方が増えています。この記事を、パソコンではなくスマホで読んでいる方も多いことでしょう。

パソコンを持っていない方がWi-Fiルーターを利用する場合は、スマホで簡単に接続設定を行えるルーターを選ぶ必要があります。というのも、PC版のサイトでしか設定を行えないルーターだと、スマホでの設定作業に不便を感じる可能性があるからです。

Wi-Fiルーターの中には、スマホアプリで接続設定を行える機種もあります。スマホやタブレットのみでネットを利用する方は、こうした機種を選ぶようにしましょう。

通信速度や安定性を重視するなら高性能なものを選ぶ

Wi-Fiルーターと一口に言っても、機能や性能は機種によって大きく違います。もし通信速度や安定性を重視するなら、高性能なルーターを選んだ方がよいでしょう。

性能の高いWi-Fiルーターであれば、近年の高速化した光回線がもつメリットを最大限に活かすことができます。たとえば、有線LANポートがGbpsクラスの通信に対応しているルーターなら、1Gbps以上の回線速度をもつ光回線のメリットを活かせるのです。

1Gbps以上の回線速度を有する光回線には、NURO光やauひかり、フレッツ光ネクストなどがあげられます。こうした高速回線を利用している方や、今後利用する予定のある方は、高性能なWi-Fiルーターを選ぶようにしてください。

また、多数の機器へのWi-Fi接続を行う予定の方も、高性能なルーターを選んだ方が賢明です。性能の低いWi-Fiルーターで多数の機器への接続を行うと、ルーターの処理が追いつかず通信の安定性や速度が低下する可能性があります。

…とここで、「Wi-Fiルーターの種類によって、そんなに性能が変わるの?」という疑問の声が聞こえてきそうですね。実は、Wi-Fiルーターも高性能コンピューターであり、搭載するCPUによって性能が大きく変わります。

CPUのグレードは、Wi-Fiルーターの機種によってさまざま。ハイエンドモデルになると、高性能なデュアルコアCPUを搭載しています。一方、安価なWi-FiルーターのCPUには、シングルコアが採用されることがほとんどです。

CPUが違えば、機器の処理速度は大きく変わるもの。ハイエンドモデルはやや高額ですが、ヘビーにWi-Fiを使用するなら設備投資する価値は十分にあります。

Wi-Fiの規格と電波帯域にも注目

Wi-Fiルーターの通信速度や安定性を重視するなら、対応しているWi-Fiの規格や使用できる電波帯域にも注目したいところです。一般的に普及しているWi-Fiの規格には、「11a」「11b」「11g」「11n」「11ac」の5種類があります。5つの規格の中で最も新しく、かつ最も高速な通信を行えるのは「11ac」です。

「11ac」の規格上の最高通信速度は、なんと6.9Gbps。MIMO(マイモ)という技術を利用し、従来以上の高速通信を実現しています。この規格に対応しているWi-Fiルーターであれば、無線で1Gbpsを超える高速通信を行うことが可能。スマホやタブレットの利用が、より快適になります。

次に、電波帯域について。Wi-Fiの通信には、2.4GHz帯の電波が利用されることが一般的です。ほぼ全てのWi-Fi機器が、2.4GHz帯での通信を可能としています。ただ、この帯域は電子レンジやコードレス電話でも使用されるため、家庭内で混線しがちです。また、多くのWi-Fiルーターが利用する帯域であるため、近所のWi-Fiが屋内に侵入して混線を招くことも少なくありません。

同じ帯域の電波が混線している環境では、電波干渉が発生してWi-Fiによる通信が不安定になる場合があります。こうした不便を解消するために近年使われているのが、5GHz帯の電波。家電製品で使用されない電波帯域となっており、電波干渉のない安定した通信を行えます。

また、5GHz帯はチャンネル数が多く、ほかのWi-Fiルーターとの電波干渉もほとんど起こりません。Wi-Fiルーターを購入するなら、5GHz帯での通信に対応した機種を選ぶことをおすすめします。

なお、Wi-Fiルーターが5GHz帯の電波を使えても、端末が同じ帯域に対応していなければ通信できません。お手持ちの端末が2.4GHz帯のみの対応となっている場合は、2.4GHz帯での通信しか行えないのでご注意ください。

一人暮らしにおすすめな機種

ここからはライフスタイルごとに、おすすめのWi-Fiルーターを見ていくことにしましょう。まずご紹介するのは、一人暮らしの方におすすめしたいWi-Fiルーターです。

単身者の大半が、アパートやワンルームマンションを住まいとしていることでしょう。比較的コンパクトな空間であれば、電波強度の強いWi-Fiルーターでなくとも十分快適に利用できます。Wi-Fi接続する機器の数も少なく済むことから、高額なハイエンドモデルを購入する必要もないと考えてよいでしょう。

そこで一人暮らしの方におすすめしたいのが、BUFFALOの「WSR-300HP/N」です。この機種はエントリーモデルですが、Gbpsクラスの有線通信に対応しています。無線LAN接続も、10台程度までなら対応可能。一人暮らしで利用するWi-Fiルーターとしては、必要十分な性能をもっていると考えてよいでしょう。

「WSR-300HP/N」の接続設定は、専用スマホアプリで行えます。「ゲストポート」の設定もアプリで行えるので、友人や恋人が部屋に遊びに来た際に、Wi-Fiルーターでのネット接続を利用してもらうことも可能です。

また、バッファローでは、Wi-Fiガイドアプリ「Dr.Wi-Fi」を用意しています。Wi-Fi接続が上手くいかない場合は、「Dr.Wi-Fi」で解決方法を見つけることも可能。初めてWi-Fiルーターを利用する方も、迷わず接続設定を行えます。

以上のようにおすすめポイントの多い「WSR-300HP/N」ですが、購入する際は以下のデメリットに留意しなければなりません。

・対応Wi-Fi規格は11b/g/nのみ

・対応周波数帯は2.4GHz帯のみ

「WSR-300HP/N」は、先にご紹介した「11ac」に対応していません。無線接続時の通信速度は、最大300Mbpsになります。有線LAN接続以外では、Gbpsクラスの通信を行えないので注意しましょう。また、「WSR-300HP/N」は、5GHz帯での通信に未対応です。周囲の電波による干渉を受けやすいのでご注意ください。

以上の注意点はあるものの、「WSR-300HP/N」の実売価格は3,000円前後と安価です。一人暮らしの住まいにWi-Fiルーターを導入したい方は、詳しい製品情報をチェックしてみてください。

家族で利用する際におすすめな機種

家族でWi-Fiルーターを利用するなら、やはり高性能な機種を選びたいところです。電波強度が強く、かつCPU性能の高いルーターを選んでおけば、後々不便を感じずに済みます。

そこでおすすめしたいのが、BUFFALOの「WXR-1900DHP2 」。1GHzのデュアルコアCPUを搭載した、いわゆるハイエンドモデルです。

「WXR-1900DHP2 」の本体上部には可動式のアンテナが3本付いており、住まいの構造に合わせて電波の飛び方を調整できます。対応Wi-Fi規格は、IEEE802.11a/b/g/n/ac。一般家庭で利用される、全てのWi-Fi規格に対応しています。

また、「WXR-1900DHP2 」は、5GHz帯を使った通信にも対応可能です。多数の電化製品を利用している状況でも、安定した無線LAN接続を確保できます。

気になる無線LAN接続時の通信速度は、5GHz帯を利用している場合で最大1,300Mbps、2.4GHz帯を利用している場合で最大600Mbpsと高速です。光回線の高速通信も、ロスを抑えつつ無線で各機器に届けてくれますよ。

このほかの「WXR-1900DHP2 」の特徴的な機能としてあげられるのが、「干渉波自動回避機能」。電波干渉を起こす可能性のあるノイズをキャッチした場合に、チャンネルを自動で切り替えて通信の不安定化を回避してくれます。

以上の特徴をもつ「WXR-1900DHP2 」は、口コミサイトでの評判も上々です。「ルーターから部屋を2つ挟んだ場所でも100Mbps以上の通信ができている」といった口コミが、電波の届きやすさを物語っています。

「WXR-1900DHP2 」の実売価格は、12,000円前後。やや高額に感じるかもしれませんが、上手に使いこなせば、値段以上の働きをしてくれることでしょう。