NURO光が採用するGPONって何?フレッツ光などのGEPONと何が違う?

格安スマホを徹底比較!あなたにおすすめの格安SIM教えます!

分からないことはここから検索してね!

NURO光が採用するGPONって何?フレッツ光などのGEPONと何が違う?

GPONとは

NURO光が最大2Gbpsという世界最速の通信速度を実現するにあたって、採用されたのがGPON(Gigabit Passive Optical Network)という伝送技術です。

光ファイバーによるインターネット接続サービスでは、1本の光ファイバーの回線をユーザー1人(1契約ずつ)で専有しているわけではありません。もし、そのような仕様であれば、光回線のインターネット接続は費用が高過ぎて一般ユーザーでは手が出せないでしょう。

そこで通信事業者は、1本の光ファイバーを分岐させて複数のユーザーの自宅へ引き込ませることによりコストをカットし、安価な価格でのサービス提供を実現しています。この技術をPON(Passive Optical Network)と呼び、その1つがGPONということです。GPONは、ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)という国際的な組織によって標準化された国際標準規格です。

NURO光が採用するまで、日本ではほとんど導入事例がなかったGPONですが、ヨーロッパやアメリカ、中国など世界ではよく使われています。ただし、GPONを使い最大2Gbpsという世界最速の通信速度を実現したのは日本のNURO光が初めてでした。

GPONとGE-PONの違い

どちらも光ファイバーを使っているのに、NURO光が最大2Gbpsの通信速度を実現でき、他社が最大1Gbpsにとどまっているのは、利用している伝送技術(PON)に違いがあるからです。NURO光が使っている伝送技術がGPONであるのに対し、日本の他光回線サービスが使っている伝送技術をGEPON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)と言います。以下、GPONとGEPONの違いを簡単に比較表にしてまとめてみましょう。

  GPON GEPON
正式名称 Gigabit Passive Optical Network Gigabit Ethernet-Passive Optical Network
最大の
伝送速度
最大1.25Gbps 最大2.488Gbps
伝送技術の概要 イーサネットフレームを利用したデータのやりとりを行う GTCフレームという固定長フレームによるデータのやりとりを行う

 

ご覧の通りGEPONはGPONの約2倍の伝送速度を実現しています。これがサービスの通信速度の差につながっているわけです。なお、GPON(最大1.25Gbps)を使った光回線サービスが最大1Gbps、GEPON(最大2.488Gbps)を使った光回線サービスが最大2Gbpsと技術上の伝送速度より若干遅くなっています。これは通信の損失などの影響によりこの伝送速度通りには通信速度がでないためです。

次に伝送技術の違いについて。GEPONは「Gigabit Ethernet」(ギガビットイーサネット)という言葉にある通り、簡単に言ってしまうと一般家庭にもあるLANケーブル(イーサネットケーブル)による通信と同様に、イーサネットフレームを用いた伝送技術です。「自宅のLANと同じ伝送技術なんだ」とイメージしていただければ間違いありません。

それに対して、GPONではGTC(G-PON transmission convergence)という独自形式の固定長フレームによって、通信を行います。これも簡単に言い換えると、データを一定(固定)の小さなブロックに分割してやり取りすることにより伝送効率を高めているのがGPONなのです。この効率化によって、最大2.488Gbpsの伝送速度を実現しています。

なお自宅に設置するルーターが出せるのは、仕様上最大1Gbpsとなるのが通常です。しかしNURO光では、無線LANルーター機能を備えたオリジナルの機器をメーカーと共同開発することにより、WAN側(インターネット側)は最大2Gbpsを実現。LAN側に接続するPCなどの各端末は最大1Gbpsとなるものの、最大2Gbpsの帯域を複数台で共有できるようになっています。

NURO光以外の光回線はなぜGEPONを採用するのか

「GPONなら最大2Gbpsが実現できるのに、多くの光回線がGEPONを使うのはなぜ?」という疑問がでてくるのは当然でしょう。

その最も大きな理由は、コストにあります。前述したようにGEPONが使うイーサネットという技術は、家庭用のLANと同じであり、機器の費用が比較的安価でコストがかかりません。加えて、イーサネットはネットワークをシンプルに構築できるのも特徴としてあげられます。その分だけ、事業者はサービスを設計しやすいわけです。

またNURO光が登場するまで、最大1Gbpsというのはユーザーにとってはびっくりする程の高速な通信速度であり、それ以上の速度を求めるような土壌ができていなかった、というのも理由にあげられるでしょう。最大1Gbpsの光回線サービスが数多くある中で、その倍の最大2Gbpsのサービスがあらわれるからこそ、注目を集められるわけです。

なお、現在GEPONを使った光回線サービスは、容易にGPONに変更できないと考えられます。既に構築済みのシステムを切り替えるのに膨大な設備コスト・開発コストがかかってしまうのがその主な理由です。

NURO光がGPONを導入できた理由

先行してリリースされた他の光回線サービスがGEPONを使っているのに、NURO光がGPONを導入できたのはなぜでしょうか。安価なイーサネットを利用するGEPONと比較してGPONはコストがかかる上に、技術的にも高度です。

そんな中、NURO光がGPONを導入できた理由としてまずあげられるのは、フレッツ光などの光回線サービスがリリースされた当時と異なり、海外でGPONが普及しており対応機器が安価になったことがあげられます。これは後発するサービスの強みと言えますね。またNURO光を運営するSo-netに、GPONによるネットワークを設計・構築できる優秀な技術者が多くいたことも理由といえるでしょう。

最後に、サービス提供元が新しい価値を常に提案してきたSo-netだったという点も見逃せません。高画質なゲーム映像や4Kテレビなど、インターネットに流れるコンテンツは日を追うごとにリッチになっていきます。そんな中で、ユーザーにより広帯域なインターネットを提供しようとしてた熱意がSo-netにはあったわけです。

GPONの導入費用は高いのにNURO光が安く利用できる理由

たとえば、フレッツ光の戸建てタイプ(東日本)について、プロバイダにOCNをえらんだ場合の月額費用は6,100円。たいしてNURO光は最大2Gbpsにも関わらず、月額4,742円とさらに安くなってます。他にもたとえば光コラボのOCN光(戸建てタイプ)が月額5,100円、au光(戸建てタイプ)も同じ月額5,100円とNURO光より高いぐらいです。

GPONの導入には費用がかかるのに、より安価なGEPONを採用したサービスと比較してNURO光の価格が安い理由は何でしょうか。その理由としてまずあげられるのは、ダークファイバーを利用していることです。

ダークファイバーとは、NTTが敷設した光回線の中でも、利用されていない回線をさします。So-netは自社回線を用意するのではなく、このダークファイバーを利用してNURO光を展開しています。

フレッツ光などが普及した現在においても、NTTには余剰となっている回線があり、それがダークファイバーです。ダークファイバーは、フレッツ光・光回線が利用するフレッツ回線と比較してコストがはるかに安価に設定されています。NTTがダークファイバーを他通信事業者にも提供し始め、NURO光が利用できたのも、価格を安価におさえられた大きな理由としてあげられます。

第二に、GPONの機器が以前より安価になったことも理由にあげられるでしょう。これは前述したとおりですね。海外でGPONが普及しはじめており、GPON用の機器が安価になったことで、価格をおさえられたわけです。

その他、NURO光がフレッツ光・コラボ光と比較して後発のサービスであり、ユーザーに使い始めてもらうためにも安価な設定にしたとか、サービス開発もプロバイダとしてのサービス提供もSo-netが一貫して行っていることなども、NURO光が安価に提供されている理由と考えられます。さまざまな理由で、NURO光のような高速な光回線サービスが安価で提供されているのは、ユーザーにとっては歓迎したいですね。

GPONとXGPONの違い

2017年には、NURO 光 10Gの対象地域が拡大し、多くのユーザーが10Gbpsという今までにない高速なインターネット接続ができるようになりました。そして、NURO光が使っているGPONに対して、NURO 光 10Gで採用されている伝送技術がXGPON(10Gigabit Capable Passive Optical Network)です。

XGPONはGPONの後継にあたる伝送技術であり、XGPONの”X”とはローマ数字の「10」です。XGPONはGPONと互換性を持っており、GPONと設備内で混在させることが可能ですが、GPONの伝送速度2.488Gbps に対して、その名前の通り下り最大10Gbps(上り2.5Gbps)の帯域を実現します。

XGPONでは、伝送フレームとして、GPONの「GEM」を拡張した「XGEM(XG-PON Encapsulation Method)を採用。GPONのときに説明した固定長フレーム「GTC」には、このXGEMが格納されることになります。