U-NEXT光の値上げ問題って結局どうなったの?について解説します

「U-NEXT」はインターネットに関するサービスを低料金でユーザーに提供していることで有名です。しかし、2016年10月からU-NEXTが提供するプロバイダサービス「U-Pa!」の月額料金を300円値上げするとの公式発表があり、それに関してひと悶着がありました。

月額基本料の突然の値上げ、さらに現在契約しているユーザーにもそれが適用されるということで多くのユーザーから不満が噴出しました。その中でも最も批判が集中したのが、2年縛りと言われる最低利用期間がある状態での値上げで、しかも値上げを理由に解約する場合にも違約金が発生する、という点です。

最終的にU-NEXTが提供するプロバイダサービスU-Pa!に限り、解約の際の違約金は免除されるということで騒動は落ち着く方向に向かっていますが、実は大きな問題は他にもあったのです。

光コラボレーションを利用してU-NEXTと契約している人はプロバイダのみの解約はできず、同時に光回線も解約になってしまうため、こちらの違約金が発生してしまうのですね。そして、この問題は今のところ解決していません。

そもそも契約した内容をU-NEXTの独断で変更することができるのでしょうか?そもそもどうして値上げを行うに至ったのでしょうか?

この記事ではこれらの疑問について解説していきます。また、現在のところU-Pa!の解約金は免除される、ということで騒動は落ち着きそうですが、これから新しい発表があるかもしれません。また、U-NEXTの料金プランやシステムについて十分に知っておかないと解約時に思わぬ損をすることもあるので、ぜひ目を通しておいてくださいね。

U-NEXT光が値上げした理由

まず、U-NEXTはどうして突然プロバイダサービスの値上げを実行したのでしょうか?この騒動の発端は9月下旬にユーザーに突然届いた1通のメールから始まりました。そのメールの内容は以下のようなものです。

・今までできるだけ低料金でサービスを提供できるよう努力をしてきた

・しかし、昨今のネット技術の発達や大容量サービスの展開により、ユーザーのデータ通信量は著しく増加傾向にある

・そのため、現在の価格では十分なサービスの質を維持することは難しい

・より安定したネット環境を実現するために今回の値上げに踏み切った

・マンションタイプ、ファミリータイプの契約プランを問わず、現在契約中の全てのユーザーにも値上げを適用する

これらの文面を見ると、300円の値上げは仕方のない、妥当なものであるように思えますが、マズかったのはこの発表を何の前触れもなくユーザーに発表したことでしょう。また、これからの契約に対して値上げを行うならともかく、現在契約中のユーザーにも有無を言わさず値上げを行おうとした姿勢が批判の的になりました。

■ユーザーの不満が爆発

そして、最もユーザーの怒りを買ったのが、これを受けて解約しようとしたユーザーにも違約金が発生するということでした。詳しくは後述しますが、U-NEXTはにねん割と呼ばれる割引サービスを行っており、これは2年間の継続利用を約束する代わりに月額基本料を割引する、というものです。そして、2年以内にサービスの解約を行う場合には高額な違約金が発生するのですが、これを今回の値上げによる解約にも適用するとしたのです。

多くのユーザーがカスタマーセンターに抗議の電話をしたようですが、オペレーターの応対はまさにマニュアル通りといった感じで、十分な説明を行わなかったこともユーザーからの反感を買ってしまったようです。

そして、U-NEXTのこれらのずさんな対応に納得のいかないユーザーたちがネット上で声をあげ、それによってさらに多くのユーザーがU-NEXTのカスタマーセンターに抗議をし、一大騒動になったのですね。

U-NEXT光の値上げは妥当なのか

U-NEXTが一方的に値上げに踏み切った今回の騒動ですが、そもそも契約で定められている内容を運営者側の独断で変更することはできるのでしょうか。

どうやら契約約款で契約書の内容はU-NEXT側の判断で変更することができると記されていることから、今回の値上げは法律的には問題がないのではないか、というのがだいたいの意見です。

実際に法的な手段に出る人がほぼいなかったことから、限りなくグレーに感じるかもしれませんが違法ではないのかもしれません。

それでも法律的には問題ないから何をしてもいい、というわけではなく、ユーザーからは違約金の撤廃を求める声が噴出しました。

しかし、U-NEXTの初期の反応はまさに聞く耳をもたずといった感じで、値上げも違約金も撤廃する気はない、という強い姿勢で抗議に対応していました。

U-NEXTの値上げと2年縛りについて

今回の値上げ問題で一番のキモとなったのはいわゆる2年縛りと言われる契約期間に関する仕組みです。ただ値上げをしただけならば、それに不満を持つユーザーは契約を解除し、別の光回線業者やプロバイダサービスに乗り換えを行ったでしょう。

しかし、この2年縛りによって期間内の解約は高額な違約金が発生するため、二の足を踏むユーザーが多かったようです。

では、2年縛りとは何なのか?ここから具体的に説明していきます。光回線の契約では長期の契約を約束することで、月々の基本料が減額される割引サービスが当たり前になっています。U-NEXT光やU-Pa!にもこの割引サービス、「にねん割」が存在し、2年間の継続利用を約束することでそれぞれ月額料金が減額されます。

また、このにねん割は自動更新となっており、契約期間満了後に解約手続きを行わないと再び2年間の継続利用が課されるのです。

つまり、にねん割で違約金を支払わずに契約を解除できるのは25ヵ月目、49ヵ月目、73ヵ月目・・・といった更新月のみなのですね。

ただ、ずっと継続更新を考えている人にはわずらわしい更新手続きをはぶくことができるので、親切なサービスであるとも言えます。

U-NEXTと契約する際、このにねん割はとてもお得な割引サービスであるうえに、期間途中の解約による違約金以外ほとんどデメリットがないため、多くのユーザーがにねん割を利用していました。

これが今回の値上げ騒動と悪い方向で噛みあって、事態がさらによくない方向に動いていったのですね。

U-NEXTの値上げと解約手数料について

にねん割の契約期間中の違約金はU-NEXT光で10,000円、U-Pa!で5,000円と非常に高額です。また、2つとも解約しようとすればそれぞれ違約金が発生し、15,000円も請求されてしまいます。そのため、ユーザー側からは一方的に値上げを行うならば、せめてこの違約金を免除すべきだという声があがりました。

当初は強気な姿勢をとっていたU-NEXTでしたが、あまりの反発の声の多さから、ついにU-Pa!の違約金の免除を認める方向に動き始めました。

ただ、それでも300円の値上げは行うということ、現在利用中のユーザーもその対象であるということに変わりはありませんでした。

それでも、今回の値上げはプロバイダサービス、U-Pa!のみの値上げだったので、これで値上げに不満を持つ人は大きな損をすることなくプロバイダの乗り換えを行って一件落着、となるかと思われたのですが、実はそこまで問題は簡単ではなかったのです。

■U-NEXT光の違約金はそのままだった

今回、U-NEXTが発表したのはU-Pa!の違約金を免除するということでした。ただ、U-NEXT光の違約金に関してはそのままで、にねん割の期間中の解約の場合は変わらず10,000円の違約金が発生します。

そして、これに関してとても大きな問題が明らかになりました。実は、U-NEXT光が行っている「光コラボレーションサービス」ではU-NEXTが提供する光回線とプロバイダの同時加入が基本となっており、どちらかひとつだけを解約することはできないのです。

つまり、光コラボレーションサービスを利用してU-NEXTと契約した人はU-Pa!のみの解約はできず、回線契約も一緒に解約することになり、結局10,000円の違約金が発生してしまうことになるのです。

確かにU-NEXTのプロバイダサービスのみを利用していた人にとっては、上述したU-NEXTの対応で特に問題はありませんが、光コラボレーションサービスを利用している人にとっては違約金が5,000円減額されただけで、問題の根本的な解決にはなっていないのですね。

この問題から現在もユーザーから不満の声が多く出ていますが、今のところ光回線の違約金を免除するようなU-NEXTの対応は見られていません。

もしかしたらこれから免除のほうに動いていくのかもしれませんが、これまでのU-NEXTの対応から考えると、その可能性はかなり低いかもしれません。

U-NEXTの値上げに関する利用者の声

U-Pa!の値上げを受けて、ユーザーからは不満やクレームが噴出しました。Twitterや個人ブログなど、さまざまな媒体で利用者からの抗議の声があがり、それを受けてどんどん騒動が拡大していきました。

多くは値上げとかふざけるな、解約したいけど違約金が高すぎて辛い、もう二度とU-NEXTのサービスは利用しないといったネガティブなものです。

他には、実際に消費者センターに相談し、U-NEXTに抗議してもらうようかけあった人もいました。今回の騒動の要点を簡潔にまとめた匿名記事なども公開されました。

このようにユーザー側が強く不満を訴えたことにより、U-NEXTは態度を軟化せざるを得なくなり、U-Pa!の違約金免除に動いたと言っても過言ではありません。

悪口や誹謗中傷に近いものも多くありましたが、ネットを含めた運動によってユーザーの要望がある程度叶った例だと言えるでしょう。

まとめ

現在、U-NEXTを利用しており、プロバイダの乗り換えを検討している人はまさに今が乗り換えの絶好のチャンスだと言えるかもしれません。

ただ、光コラボレーションによる契約をしている場合は10,000円の違約金が発生してしまうので、価格面以外に不満がないならにねん割の契約が終了するまで待ったほうが結局損になりません。

U-NEXTがこれからどういった対応をするのかに強い注目が集まっています。