「DMMモバイル、IIJmio、hi-ho」格安SIMの「バースト機能」を解説

格安SIMの「バースト機能」、「バースト転送」ってどんな機能?

●容量オーバーで発生する通信速度の低速化

低価格で高速データ通信可能なLTE回線を利用できる、格安SIMサービス。格安SIMブランドによっては、150Mbpsや225Mbpsといった非常に速い速度で通信を行うことができます。そのため格安SIMを利用すればスマートフォンやタブレットでも、快適にネットサーフィンや動画視聴を楽しむことができるのです。

一方で携帯キャリアによるモバイル回線サービスと同様に、格安SIMサービスの多くはひと月に利用できる高速データ通信容量の上限をプランごとに設定しています。そのため、たとえばひと月に3GBを利用できるプランを選択している場合には3GBを超えてしまうと高速データ通信を行うことができなくなってしまいます。そして容量を超過してしまった場合には、ほとんどの格安SIMブランドでデータ通信速度が200kbps程度にまで低下してしまいます。

●低速化も一時的に速度を回復できる機能、それが「バースト機能」!

しかし一部の格安SIMブランドでは、容量超過などによる通信速度の低速化後も一定時間は高速データ通信を行うことのできる機能を搭載しています。そしてこの「低速化後も高速データ通信を利用できる」機能は、「バースト機能(バースト転送)」と呼ばれています。

「バースト機能」について、もう少し詳しくご説明していきます。前述の通り、格安SIMサービスでは各社のプランで定められている高速データ通信容量の上限を超えた場合、通信速度が低速化してしまいます。そして低速通信時には、Webページを表示する場合にも動作が非常に遅くなってしまいストレスを感じることになります。

しかしバースト機能は、そんな低速通信時で感じるストレスを解消してくれる便利な機能!低速通信時であっても、通信開始直後の一定時間(3秒程度)は高速データ通信を行うことができるのです。そのため、テキストメインのWebサイトであれば高速データ通信時と同様に数秒程度で表示を完了することができます!

そしてこのバースト機能は、現在複数の格安SIMサービスに搭載されています。以下で、バースト機能の搭載を明言している格安SIMブランドを紹介していきます。

●「バースト機能」を利用できるIIJ系格安SIMブランド!

IIJ(インターネットイニシアティブ)の運営する格安SIMブランドである「IIJmio」は、「バースト機能」を搭載している代表的な格安SIMブランド。また、IIJがサポートをしているいわゆるIIJ系の格安SIMブランドにもバースト機能が搭載されています。IIJ系の格安SIMブランドとしては、「DMM mobile」、「hi-ho LTE type D シリーズ」、「BB.excite」、「BIC SIM」などがあります。

それでは、IIJ系の格安SIMブランドで利用できる「バースト機能」は私たちユーザーにどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

「バースト機能」のある格安SIMに乗り換えるメリットは?

●「高速データ通信OFF」を賢く活用して高速データ通信量の消費をセーブできる!

「バースト機能」は、低速通信時でも一定時間通信速度を回復させることのできる機能です。そしてこの「バースト機能」は、容量オーバーなどによる強制的な速度制限を受けている場合以外でも機能します!

具体的には、格安SIMサービスの専用アプリなどをつかって「高速データ通信をOFFに設定」している時などです。そのため「バースト機能」の搭載された格安SIMサービスであれば、メールの送受信やテキストベースのWebサイトの閲覧は高速データ通信OFFの状態でも十分に可能!したがって、バースト機能の利用できる格安SIMサービスなら高速データ通信のONとOFFを使い分けて容量の消費を抑えることができるのです。

●無制限プラン(低速通信専用)も選択できる!

携帯キャリアのサービスよりも、低価格でモバイル回線を利用できることが魅力の格安SIMサービス。そして最近では、これまでよりも一層お得に利用できるプランを設定する格安SIMブランドも多くなっています。

DMM mobileの「ライト」プランは、その好例。月額440円(「データSIMプラン」の場合)から利用できる、非常に低価格な格安SIMプランです。一方で、このDMM mobileの「ライトプラン」のような低価格プランは高速データ通信を行うことができないのが普通です。

しかしこの「DMM mobile」の「ライトプラン」でも、通信開始直後の一定時間は高速データ通信が可能。なぜなら「バースト機能」は、そもそも高速データ通信容量を付与されていない「ライト」プランでも動作するからです。そのため「バースト機能」を搭載している格安SIMサービスであれば、プラン選択の幅を広げることができるのです。

それでは、そんな便利な「バースト機能」を利用できる格安SIMブランドの料金プランを詳しくご紹介していきます!

バースト機能を使える格安SIMサービスの料金は?

●「バースト機能を」使えて料金も安い「DMM mobile」!

IIJ系ブランドの「DMM mobile」は、バースト機能を利用することのできる格安SIMブランドのひとつです。そして「DMM mobile」、は業界最多のプラン数を誇る格安SIMブランド。データ通信専用の「データSIMプラン」、そして音声通話機能付き「通話SIMプラン」でそれぞれ10プランを設定しています。

そして、すべてのプランで業界最安値に挑戦している低料金が魅力の格安SIMブランドでもあるのです! そのため、下記表の通り非常に安い価格設定となっています。

表1.「DMM mobile」の「データSIMプラン」料金一覧

高速データ通信量月額基本利用料(税込)
ライト
(高速データ通信機能無し)
440円
1GB590円
2GB770円
3GB850円
5GB1,210円
7GB1,860円
8GB2,140円
10GB2,190円
15GB4,570円
20GB6,090円

 

表2.「DMM mobile」の「通話SIMプラン」料金一覧

高速データ通信量月額基本利用料(税込)
ライト
(高速データ通信機能無し)
1,140円
1GB1,260円
2GB1,470円
3GB1,500円
5GB1,970円
7GB2,560円
8GB2,840円
10GB2,950円
15GB5,270円
20GB6,790円

 

●IIJが運営する格安SIMブランド「IIJmio」も「バースト機能」を搭載!

IIJの運営する「IIJmio」でも、もちろん「バースト機能」を利用することができます。現在IIJmioでは、「データ通信専用SIM」、「SMS機能付きSIM」、「音声通話機能付きSIM」という3つの格安SIMサービスを展開しています。またいずれのサービスについても、3GB、5GB、10GBという3つの容量別プランを設定しています。そして各プランの基本利用料についても、手ごろな価格設定となっています。

表3.「IIJmio」の「データ通信専用SIM」料金一覧

プラン名高速データ通信量月額基本利用料
(税抜)
ミニマムスタートプラン3GB900円
ライトスタートプラン5GB1,520円
ファミリーシェアプラン10GB2,560円

 

表4.「IIJmio」の「SMS機能付きSIM」料金一覧

プラン名高速データ通信量月額基本利用料
(税抜)
ミニマムスタートプラン3GB1,040円
ライトスタートプラン5GB1,660円
ファミリーシェアプラン10GB2,700円

 

表5.「IIJmio」の「音声通話機能付きSIM」料金一覧

プラン名高速データ通信量月額基本利用料
(税抜)
ミニマムスタートプラン3GB1,600円
ライトスタートプラン5GB2,220円
ファミリーシェアプラン10GB3,260円

 

●年間パックもある「hi-ho LTE typeD」も「バースト機能」で高速化できる!

またhi-hoのNTTドコモ回線を利用した格安SIMブランドである「hi-ho LTE typeD」でも、「バースト機能」を利用できます。「hi-ho LTE typeD」では、最大3枚のSIMカードで高速データ通信量をシェアすることのできる「hi-ho LTE typeD アソート」と「hi-ho LTE typeD ファミリーシェア」を設定しています。また年間契約を結び1年分の利用料金を一括して支払うことで料金が割安になる「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート 1年パック割」もあります。

表6.「hi-ho LTE typeD」の「SIMのみコース」料金一覧

プラン名高速データ
通信量
月額基本利用料
(税抜)
hi-ho LTE typeD
エントリー
2GB770円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート
3GB933円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート 1年パック割
3GB年間10,000円
hi-ho LTE typeD
アソート
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
1,409円
hi-ho LTE typeD
ファミリーシェア
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
2,838円

 

表7.「hi-ho LTE typeD エントリー」の「SIMのみコース+SMS機能」料金一覧

プラン名高速データ
通信量
月額基本利用料
(税抜)
hi-ho LTE typeD
エントリー
2GB910円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート
3GB1,073円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート 1年パック割
3GB年間11,680円
hi-ho LTE typeD
アソート
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
1,549円
hi-ho LTE typeD
ファミリーシェア
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
2,978円

 

表8.「hi-ho LTE typeD エントリー」の「SIMのみコース+音声通話対応」料金一覧

プラン名高速データ
通信量
月額基本利用料
(税抜)
hi-ho LTE typeD
エントリー
2GB1,470円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート
3GB1,633円
hi-ho LTE typeD
ミニマムスタート 1年パック割
3GB年間18,400円
hi-ho LTE typeD
アソート
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
2,109円
hi-ho LTE typeD
ファミリーシェア
3GB
(SIMカード3枚まで利用可能)
3,538円

 

●「バースト機能」搭載でデータ通信に特化している「BB.excite」!

「BB.excite」も、IIJ系格安SIMブランドのひとつであり「バースト機能」が搭載されています。現在「BB.excite」では、音声通話機能の付帯していないデータ通信専用のSIMサービスのみを展開。また、高速データ通信のついていない「0MB」プランも設定しています。

SIMカード3枚で高速データ通信量をシェアできる「SIM 3枚コース」の0MBプランを選択した場合には、毎月「100MB」をプレゼントとして受け取ることができます。

表9.「BB.excite」の「SIM 1枚コース」料金一覧

高速データ通信量月額基本利用料(税抜)
0MB670円
1GB720円
2GB770円
4GB1,170円

 

表10.「BB.excite」の「SIM 3枚コース」料金一覧

高速データ通信量月額基本利用料(税抜)
0MB1,100円(税抜)
1GB1,280円(税抜)
2GB1,520円(税抜)
4GB1,980円(税抜)

 

それでは、こうした「バースト機能」搭載の格安SIMサービスでは低速通信時にはどのくらいの速度を記録するのでしょうか?

「バースト機能」の「有り」・「無し」で、通信速度はどのくらい変わるの?

●通信開始後3秒程度、通信速度が高速化 ~150Mbpsや225Mbpsでの通信が可能に!~

低速通信時に「バースト機能」の搭載された格安SIMサービスでは、通信速度計測アプリで検証してみると「バースト機能」の無い場合と比べると30~60kbps速い速度を記録するようです。また利用時間帯しだいでは、800kbpsを超える通信速度を記録することもあるようです。とはいえ一見するとこの程度の通信速度では、「バースト機能」を使っても通信速度に大きな変化が無いように感じてしまいます。

しかし、通信速度を計測するアプリでは通常30秒から1分程度の時間連続して計測を行って平均速度を算出します。そのため、30~1分程度という単位で平均速度として捉えると「バースト機能」の有用性はわかりにくくなってしまうのです。なぜなら、「バースト機能」が動作するのは通信開始後の3秒程度の間だけであるから。これはつまり、最初の3秒程度のみ高速データ通信を行うことで30秒あるいは1分単位での平均速度を30~60kbpsも引き上げているということになります。したがって通信開始後の数秒間は1Mbps以上、場合によっては10Mbps以上の通信速度を記録しているということになります。

●Webページの表示に最適な「バースト機能」

このように、初速のみ高速化する「バースト機能」はWebページの表示に最も適していると言えます。ほとんどのWebページは、高速データ通信を行うことができれば数秒程度で表示を完了することができるからです。

一方で、動画のストリーミング再生などではあまり「バースト機能」による恩恵を感じることはできません。動画などをストリーミング再生する場合には、継続的に高速データ通信を行うことができなければ正常に再生することが困難だからです。F

今回ご紹介した通り、IIJ系格安SIMブランドで利用できる「バースト機能」は非常に便利! 「バースト機能」のおかげで、小容量、あるいは高速データ通信容量の付帯していない使い放題プランでもスマートフォンを快適に利用することができます。

そのため、「月額料金をできるだけ節約したい」という人は「バースト機能」の搭載された格安SIMサービスに乗り換えることをおすすめします!