lineモバイルの通信速度と他社との比較、評価について

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LINEモバイルの通信速度を他社と比べてみた結果

LINEモバイルと他の格安SIMとの比較

現在、格安SIMは10種類以上のMVNOによって提供されており、提供する通信事業者によってその性質が大きく異なります。そのため、比較してみないとそれぞれの格安SIMの特質が理解できず、自分にとって最もメリットの大きいMVNOを選ぶことなどできません。

また、格安SIMは新たにMVNOが設立されることもあり、「LINEモバイル」もその一つです。そこで今回は、新しい格安SIMであるLINEモバイルの「通信速度」について他社と比較してみたいと思います。

LINEモバイルの速度は速いのか?

2016年9月末頃からサービスが開始された(2万人の先行サービスは9月当初から提供されていましたが)LINEモバイルですが、やはりというか何というか、現時点では通信速度の速さが注目されています。特に「昼間でも快適に通信ができる」というのは大きなメリットとなることでしょう。

■昼間の通信速度

さて、先ほど「昼間の通信速度が速い」ということについて触れていますが、なぜ、昼間の通信速度が速いことがメリットになるのでしょうか。その理由は「ユーザーの集中」が通信速度の低下につながるからです。格安SIMというものはユーザー数が集中すると回線が混雑しやすくなり、通信速度が低下しやすくなります。以下に、2016年11月に計測した通信速度について掲載します。

・主要MVNOの同日での通信速度の変化(2016年11月計測)

  12時台 17時台 20時台
OCNモバイルONE 0.61Mbps 8.87Mbps 4.56Mbps
楽天モバイル 0.54Mbps 7.39Mbps 1.89Mbps
IIJmio 0.50Mbps 13.47Mbps 7.10Mbps
DMM mobile 0.49Mbps 12.65Mbps 4.88Mbps
イオンモバイル 0.46Mbps 12.99Mbps 6.32Mbps
mineo(ドコモ) 0.44Mbps 7.01Mbps 5.01Mbps
LINEモバイル 13.51Mbps 17.04Mbps 11.69Mbps

 

このように、12時台は多くのMVNOで通信速度が低下しているのがわかります。一方で、多くのMVNOは17時台には通信速度が回復し、20時台には再び通信速度が低下しています。

■12時台と20時台の通信速度の低下の原因

まず、12時台は「昼休み」の時間帯です。仕事や学業に勤しむ人たちも、昼食のために休憩をとる時間帯です。休憩がてら、ちょっとスマホをいじってみるなんてことは十分に考えられます。

ちょっとメールチェックして、ちょっとネットでもいじってみよう、なんてことになります。20時台は「帰宅時間」です。仕事や学校が終わり、夕食の前後の時間帯です。夕食までの時間つぶし、入浴後に眠るまでの暇つぶしに、スマホの通信は最適です。このように、これらの時間帯には通信が集中するものです。

■ユーザーの集中と通信速度の低下

ならば、通信速度の低下とユーザー数の集中にどんな因果関係があるのかと言えば、わかりやすく言えば「渋滞」です。「帰省ラッシュ」「通勤ラッシュ」などのように、特定の日付や時間帯にその道を通る自動車の数が多ければ、渋滞を起こしやすくなります。

スマホのデータ通信も同様で、特定の時間帯にデータ通信を行うユーザー数が増加することで、通信が混雑して通信速度が低下しやすくなるのです。もちろん、ユーザー数が多いだけで通信速度は低下しません。通信速度の低下は「ユーザー数の多さ」が「そのMVNOの通信帯域」に十分量ではない場合に発生します。

■MVNOが保有する通信帯域

そもそも、MVNOや格安SIMという事業が成り立つ理由として、MVNOは大手キャリア(docomoとau)から「通信帯域を借りいれ」していて、それを「自社のユーザーに割り振っている」ことで成り立ちます。

例えば、A地点からB地点までの順路が3種類あるとします。どの道もB地点までの距離は一緒なのですが、車線数や道幅が異なります。ルート1の場合は道幅が狭く、ルート2はそこそこ、ルート3はかなりの道幅があるとすれば、渋滞を起こしやすいのは道幅の狭いルート1です。通る自動車の数が少なければ道幅の狭いルートでも渋滞は起きませんが、通る車の数が増加すればあっという間に渋滞です。

MVNOもこれと同じで、通信帯域を確保するということは「自社の道路の道幅を広くする=渋滞を起きにくくする」ということになります。同時に、道幅が同じMVNOがあっても、ユーザー数が多いMVNOの方が渋滞が起きやすく、通信速度が低下しやすくなります。

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LINEモバイルの速度を実際に計測してみる

では、実際にLINEモバイルの通信速度について計測してみましょう(既に先ほど出してはいますが、もう少し具体的に解説していきます)。

■12時台でも10Mbpsを超える快適な通信速度

まず、最も注目すべきなのは「12時台の通信速度」です。主要なMVNOが1Mbpsを下回る通信速度である中、LINEモバイルの通信速度は13Mbpsを超える通信速度を叩き出しています。

主要なMVNOで通信速度が低下してしまうことは、半ば仕方がないことではあります。しかし、それに反してLINEモバイルでは通信速度が主要なMVNOの20倍以上の数値を叩き出しており、非常に快適なデータ通信環境を形成していると言えます。

■17時台には若干だが通信速度が回復する

次に17時台の通信速度ですが、LINEモバイルでは約17Mbpsの通信速度を叩き出しています。他社もこの時間帯にはユーザー数が減少しているため、10Mbpsを超える通信速度を計測しているMVNOが数多く見られます。一部を除き、ほとんどのMVNOで快適なデータ通信環境が戻ってきたということになります。

■20時台には昼間よりも通信速度が低下する

次に、20時台には昼間よりも遅い通信速度が計測されています。それでも10Mbpsを超える通信速度を叩き出しており、非常に快適な通信速度を維持できていることには変わりません。他社ではこの時間帯、昼間ほどではないにしても17時台と比較すると通信速度が格段に低下しています。

理由としては前述の通り、帰宅後のスマホの利用が多いからです。もう一つの特徴としては、LINEモバイルの通信速度で最も低下しやすいのはこの時間帯であると言えます。22時台には15.53Mbpsになり、4Mbpsほど通信速度が回復しているのです。

■なぜ、LINEモバイルの通信速度は22時に回復する?

この「20時に最も通信速度が低下する」というのは、2つの意味で不思議な現象でもあります。まずは「一般的なMVNOであれば、12時台に最も通信速度が低下する」という特徴があるからです。もう一つは「22時台には20時台よりも通信速度が低下するMVNOが多い」からです。

夕方以降の通信速度は、22時をピークに最も通信速度が低下しやすくなります。この時間帯は「就寝前」であり、多くのユーザーがスマホを利用してインターネットの利用などを行います。ならば、なぜLINEモバイルの場合は20時にピークを迎えるのでしょうか。その理由は「LINEというサービスの特徴」にあります。

■LINEユーザーの考えるマナー「LINEの送信は22時までに行う」

これには、LINEのユーザーが考える「何時までならLINEでメッセージを送信しても良い?」というアンケートにおいて、約半数のユーザーが「22時まで」と回答していることが考えられます。

もちろん、人によってその基準は大きく異なるかと思いますが、多くの人は「22時には就寝しているかも?」と考えるというわけです。寝ている人を起こすことはマナー違反であると考えるため、LINEの利用を控える人が多いということなのでしょう。そして、LINEモバイルは「LINEの利用に特化している格安SIMである」ということを忘れてはいけません。

つまり、LINEモバイルが20時に通信速度の低下のピークを迎える理由は、LINEモバイルを利用しているユーザー=LINEユーザーの利用が集中するのが22時までにピークを迎えているということになるのです。

LINEモバイルではLINEの利用分はデータ通信量にカウントされませんが、データ通信自体は発生していますし、通信帯域を圧迫する理由にもなります。とは言え、10Mbps以上の通信速度が出ているので、決して通信速度の遅さに不快感を感じることはないのではないかと思います。

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LINEモバイルの計測速度に関する注意点

最後に、LINEモバイルの通信速度に関する注意点について解説していきます。

■LINEモバイルの通信速度はまだ他社と比べてどうという段階ではない

まず、LINEモバイルの通信速度は、「まだ評価できる段階ではない」ということを述べておきます。これまでに「LINEモバイルは速い」といった情報を中心に解説してきたのですが、それはあくまでも「現時点での通信速度」の話です。

■今後は通信速度が低下する可能性も高い

LINEモバイルの現状での通信速度は確かに速いです。昼間でも10Mbpsを超える通信速度を叩き出し、快適な通信環境を維持できているLINEモバイルなのですが、今後はユーザー数の増加によって通信速度が低下することは十分に考えられます。もちろん、未来のことなんて誰にもわかるものではありませんが、推測のレベルで言えば「他のMVNOと同じ道筋を辿るだろう」ということは十分に理解できます。

■LINEという知名度の高さとカウントフリーなどの魅力

ここで注目しておきたいのは、「LINEという知名度の高さ」と「カウントフリー・LINEポイントなどの独自サービスの魅力」が、どこまでスマートフォンのユーザーに響くかということです。前述の通り、格安SIMを提供しているMVNOというものは、主要なものだけでも日本に10社以上存在します。LINEモバイルはその後発組の中でも特に新参のMVNOであり、未だにそのシェアは極めて小さいものです。

MMD研究所調べ:メインで利用している格安SIMサービス

MVNO名 シェア
楽天モバイル 20.0%
OCNモバイルONE 12.3%
mineo 11.7%
IIJmio 9.1%
BIGLOBE SIM 6.3%
FREETEL 6.0%
DMM mobile 5.2%
UQ mobile 5.2%
イオンモバイル 4.3%
BIC SIM 3.8%
nuroモバイル 2.8%
NifMo 2.3%
U-mobile 1.6%
DTI SIM 1.2%
LINEモバイル 1.2%
b-mobile 1.1%
TONE 0.9%
その他 5.2%

 

というのも、本格的にサービスが開始されてから現時点で9ヶ月ほどしか経過していないことが大きな理由です。格安SIMの黎明期であればまだしも、格安SIMというサービスが提供され始めてから数年が経過している現状では、新参のMVNOがいきなり大幅なシェアを獲得することは難しいと言えます。

■思いの外、爆発的に伸びなかった初期のユーザー数

ここで気になったのは、個人的な見解ではありますが「思ったほど爆発的にユーザー数が増えた印象がないな」というポイントです。筆者もLINEの知名度とユーザー数の多さはよく存じています。

そのため、前述の「LINEモバイルの知名度と特有のサービス」によって、初期のユーザー数はもっと爆発的に伸びるものだと考えていました。LINEモバイルが本格的にサービス開始して9ヶ月ほどが経過しましたが、少しずつとシェアは拡大しているものの、その数は1.2%とイマイチです。とは言え、まだサービス開始から時間が経過していないのも事実なので、今後はさらに大型のキャンペーンなどを繰り広げることでユーザー数の増加は十分に考えられます。

■シェアが拡大すれば現状の通信速度は維持できない可能性が高い

そして、現状のシェアが拡大し、主要なMVNOに名を連ねるほどにユーザー数が増加した場合だと、現状の通信速度を維持できなくなる可能性が高いです。これは他の主要なMVNOがどこも全て辿ってきた道のりでもあります。

前述の通り、ユーザー数が通信帯域に見合わないほどに増加した場合、そのMVNOの通信速度は低下します。つまり、MVNOとしての魅力があまりにも悪く、ユーザーが積極的にMVNOを乗り換えない限りは、大手キャリアからの乗り換え組やガラケーからの乗り換え組が、その一部分とは言え流れ込んでくるわけですから、ユーザー数はどんどん増えてきます。

そして、ユーザー数が少なかった時には十分な水準だった通信帯域が、ユーザー数の増加によって徐々に心もとないものに変わっていくことは十分に考えられます。

■重要なのは「LINEモバイルの姿勢」

このように、現状ではLINEモバイルの通信速度に関して正しい評価を下すことはできない、その段階ではないということがわかります。では、LINEモバイルの通信速度についてどのように考えればよいのかと言えば、重要なのは「LINEモバイルの姿勢」ということになります。

・通信速度が低下した時にどうするのか?

ここでの「姿勢」というのは、言い換えれば「ポリシー」や「企業理念」あるいは「MVNOとしての立場」のようなものです。要するに、いざ通信速度が低下してしまった時になって、その対処をどのように行うかということです。前述の通り、多くのMVNOが同じようにユーザー数の増加に伴って通信速度の低下を引き起こしています。簡単に言えば

  1. ユーザー数が増加する=通信速度が低下する
     
  2. MVNOが対処する
     
  3. 通信速度が回復する
     

と、こういったプロセスで通信環境は変化します。問題になるのは「1と3の間にどれだけの時間が空くか」ということと「2の結果、通信速度がどれだけ改善されるのか」ということ、および「3の後、再び通信速度が低下するようなことはないか」という3つのポイントです。要するにこれらは「そのMVNOが、いかにユーザーを大切にしているのか」ということです。

■MVNOの姿勢を見れば、ユーザーの利便性は確保される

これ自体は、ユーザーに対して即座にメリットになるようなことはありません。しかし、これを重視することで今後もそのMVNOを利用し続けてよいのかということがよくわかります。通信速度が遅い状況をいつまでも放置するようなMVNOでは、ユーザーはいつまでたっても通信速度の遅さにストレスを感じることになるからです。

LINEモバイルの場合、まだ通信速度の低下を起こしていないので、この点も評価することができません。現状では通信速度が速くても、次第にユーザー数の増加とともに低下し、その対処も遅れてしまう可能性もあるのです。これに関しては、時間が経過しない限り、誰にもわからないのです。

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