LINEモバイルの速度制限について徹底解説

LINEモバイルで速度制限がかかるのはどんな場合?

モバイル通信のサービスを利用する場合、契約したプランで決められた月間データ通信容量を超えて通信を行おうとすると、通信規制が実施されて通信速度が低速に制限(速度制限)されるのが一般的。LINEモバイルもその例外ではありません。各プランで設定されたデータ通信容量(1GB・3GB等)を消費しきってしまうと速度制限が実施されます。

なお速度制限に抵触するとは「インターネットが利用できなくなる」ことではありません。モバイルによる高速通信が使えなくなって、スマホやパソコンで動画が観られなくなったりホームページが開くのが遅くなったりなどの支障が生じる状態となることをさします。

また他社モバイル通信では、1日・3日間の短期間で一定のデータ通信容量を消費した場合に速度制限が行われることもありますが、LINEモバイルでは同様のルールはないので安心して下さい。

■1GBってどんな容量?

たとえばLINEモバイルで最も低価格なプランは月額500円の「LINEフリープラン」で、このプランに含まれる月間データ通信容量は1GB。ただインターネットの利用に慣れていないと、この1GBとはどのくらいの容量なのか想像できないのではないでしょうか。

具体的にそのイメージがつけば、このデータ通信容量を月末まで使い切らないために工夫できますよね。まずはそもそもデータ通信容量の単位については、以下のような意味となります。

・1KB=1,024B
・1MB=1,024KB
・1GB=1,024MB

たとえば1KBとは1円で、1MBはその1,000倍の1,000円、1GBはさらにその1,000倍の100万円というと想像しやすいでしょうか。実際、1GBとは本来そのくらい膨大な容量です。

これを踏まえ、ここでは1GBとはどんな容量なのか、参考までに簡単な目安を紹介します。もちろん通信の内容によって正確にこの目安通りになることはありませんが、ざっくりとしたイメージとして参考にしてみて下さい。

内容データ通信容量1GBなら
ホームページ(ヤフーなど軽いページ)約300KB約3,500回
ホームページ(高画質な画像の多いページ)約2.5MB約400回
メール(300文字)約15KB約68,000通
メール(300文字)+2MBの画像約2MB約510通
YouTube動画(低画質)約2MB/分約8時間30分
YouTube動画(標準画質)約3.5MB/分約4時間50分
YouTube動画(高画質/HD)約12MB/分約1時間25分
YouTube動画(超高画質/HD)約23MB/分約45分
Skypeビデオ通話約36MB/分約28分

 

この表をみると、ちょっとホームページをみたりメールを送受信したりするくらいなら、1GBのデータ通信容量でかなり使えることがわかるのではないでしょうか。画像を添付したメールでも月に510通(平均27通/日)も送受信する個人ユーザーはおそらく少ないでしょう。

一方、YouTubeやSkypeビデオ通話のように映像に関わる通信になると飛躍的にデータ通信容量が増えます。テキストだけのメールなら1通15円で買えるのに、Skypeビデオ通話なら3万6千円/分もかかるようなイメージといえばわかりやすいでしょうか。このような通信を頻繁に行うほど、必要なデータ通信容量が増えるとお考えください。たとえばデータ通信容量が月間1GBの契約なら、ここに記載したようなデータ通信容量を消費しきると速度制限にかかるわけです。

LINEモバイルで速度制限にかかった時の通信速度は?

LINEモバイルで契約時のデータ通信容量を消費しきって速度制限が行われた際の通信速度は最大200Kbps。この速度制限はその月の末日まで続き翌月初めに解除されます。しかし最大200Kbpsとは実際どんな通信速度なのか想像できない方も多いのではないでしょうか。

まず、たとえばLINEモバイルで販売しているスマホ端末の1つ「arrows M03」を利用してLTEという回線を利用した場合の通信速度は最大150Mbpsです。KB・MBの単位と同様にMbpsはKbpsの1,024倍速い単位なので、結果的に速度制限に抵触すると抵触する前の最大で約770分の1の通信速度となる計算になります。

また最大150Mbpsの通信速度では通信環境さえ悪くなければ、ネットサーフィンやメールの送受信は基よりYouTubeなどで高画質な動画を視聴するのも快適に行えますが、最大200Kbpsでは以下のような状況になると想定されます。

・ネットサーフィン

文字情報がメインのホームページなら問題ありませんが、画像や動画が多く掲載されたページは開くのに長い時間がかかると想定されます。

・メールの送受信

文字だけのメールを送受信する程度であれば普段通り使えるでしょう。一方、仮に2MBの画像を添付したメールの場合、200Kbps最大まで速度が出ても1通送受信するのに約10秒かかる計算になります。

・YouTubeなど動画の鑑賞

最も低画質な動画ならば参照できる可能性はありますが、標準画質以上だと再生すらできないなど視聴するのは難しいでしょう。

・Skypeの利用

Skypeの音声通話の推奨通信速度は100Kbpsなので問題なく利用できるでしょう。一方、ビデオ通話について、推奨の通信速度は最も低い画質で300Kbps、高画質になると500Kbpsなので、低画質でも画像が粗いか利用できない可能性があります。

このように基本的な連絡程度であれば問題ありませんが、最大200Kbpsでは多くのことができなくなってしまいます。そのため速度制限に抵触しないようにデータ通信容量を節約した方がよいでしょう。

■他のモバイル通信と比較して?

他の多くのモバイル通信でも、契約で決まった月間データ通信容量を消費しきると速度制限が行われ、その月の終わりまで速度制限が行われます。ただし制限時の通信速度はモバイル通信サービスによって異なります。ソフトバンク・au・ドコモといった大手携帯キャリアなら最大128Kbps、OCNモバイルONE・楽天モバイル・DMM mobileといった格安SIMサービスではLINEモバイルと同じ最大200Kbpsです。LINEモバイルの速度制限は、ソフトバンク・au・ドコモより多少緩いとはいえ、格安SIM各社とは同等といえます。

速度制限時でも制限がかからないものは?

LINEモバイルでは、カウントフリーという機能を提供しています。カウントフリー機能とは契約で決められた月間データ通信容量に対して、指定された種類の通信については除外してカウントしないというものです。

たとえばLINEモバイルの「LINEフリープラン」では、LINEでのメッセージのやり取りや無料通話・ビデオ通話などで発生するデータ通信容量については、月間データ通信容量のカウントから除外されるわけです。結果、カウントフリーで指定された通信はたっぷり使えることになるので、ユーザーにとっては便利な機能といえますね。その上、カウントフリー対象の通信は、仮にデータ通信容量を使い切った場合でもずっと高速通信のまま利用可能です。

カウントフリーの対象となる通信の種類はLINEモバイルのプランによって以下の通り異なります。

プラン名カウントフリーの対象
LINEフリープランLINE
コミュニケーションフリープランLINE・Twitter・Facebook・Instagram
MUSIC+プランLINE・Twitter・Facebook・Instagram・LINE MUSIC

 

また各アプリ・サービスでカウントフリーの対象となる、具体的な通信は主に以下の通りです。

【LINE】

・テキストや音声メッセージの送受信
・スタンプや画像、動画をはじめ各種ファイルの送受信
・無料通話、ビデオ通話
・タイムラインの閲覧・投稿

【Twitter】

・タイムライン画面の表示・投稿 ※画像・動画を含む
・ホーム・ニュース・通知の画面表示
・メッセージ機能

【Facebook】

・タイムライン・ニュースフィード画面の表示・投稿 ※画像・動画を含む
・リクエスト・お知らせ・その他の画面表示

【Instagram】

・タイムラインの画面表示・投稿 ※画像・動画を含む
・ストーリーの画面表示・投稿 ※画像・動画を含む
・検索画面での検索・検索結果表示 ※画像・動画を含む
・アクティビティの画面表示
・ダイレクトメッセージ

【LINE MUSIC】

・音楽・音声の視聴
・楽曲のダウンロード
・ホーム・カテゴリ・検索・マイミュージック

これらのアプリやサービスをよく利用するユーザーにとっては、カウントフリーは魅力的な機能と言えるでしょう。特に画像や動画の投稿、音楽の視聴、さらにビデオ通話などは、本来であればたくさんのデータ通信容量を消費するのでメリットが大きいですね。

LINEモバイルのデータ通信容量の追加方法

LINEモバイルの各プランで決められたデータ通信量を消費しきった場合は、速度制限にかかり月末まで高速通信は行えません。これではネットサーフィンも快適にできないのでとても不便。しかしデータ通信容量を追加購入することで、月途中でも高速通信を回復することが可能です。

データ通信容量の追加は、パソコンかLINEモバイル公式アカウントからマイページにログインし、「データ量の追加」を行うことで実行できます。追加できるデータ通信容量の種類は0.5GB(500円)、1GB(1,000円)、3GB(3,000円)の3種類。ここで追加したデータ通信容量の有効期限は購入した翌月末日までです。なおデータ通信容量の追加は月3回までなので、何度か追加する可能性がある場合は注意しましょう。

また頻繁にデータ通信容量の購入をしているような場合は、より月間データ通信容量の多い上位プランに変更した方がお得です。たとえばコミュニケーションフリープランの音声通話SIMで月間3GBのプランは月額1,690円、月間5GBのプランは月額2,220円でその差額は530円(容量差は2GB)ですが、この差額は1GB(1,000円)データ通信容量を追加するよりも安いです。

■データ通信容量を月途中にプレゼントしてもらうこともできる

LINEモバイルにはデータプレゼントというサービスがあり、LINEモバイルの利用者同士でデータ通信容量を贈りあうことが可能。家族や友達同士で一緒にLINEモバイルを契約すれば、余ったデータ通信容量を分け合えて便利ですね。

データプレゼントをするために以下設定を行います。

  1. LINEモバイル公式アカウント(LINE ID:@linemobile)と友達になる
     
  2. マイページの契約者情報から「利用コード」を確認
     
  3. LINEモバイル公式アカウントのメニューから「利用者連携」を選択し、「利用コード」を登録
     
  4. 「データプレゼント」を選択して、データ通信容量をプレゼントしたいLINEモバイル利用中のユーザーを選択
     

なお、データプレゼントできるのは、契約したプランの当月分のデータ通信容量の残量分です。繰り越したデータ通信容量や他ユーザーからプレゼントしてもらったデータ通信容量、追加購入したデータ通信容量はプレゼントできないので注意して下さい。またプレゼントしてもらったデータ通信容量は翌月繰り越しの対象とはなりません。

LINEモバイルの速度制限に関する注意点

速度制限に抵触すると、快適なモバイル通信を行えなくなってしまうので、動画の視聴など大容量のデータ通信容量を消費する通信などに特に注意しましょう。ネットサーフィンなど低容量ですむ通信と比較して、すぐに膨大なデータ通信容量を消費してしまいます。

また利用したデータ通信容量はマイページから確認することが可能ですが、契約したデータ通信容量の上限に達したからといって通知してくれるサービスはありません。データ通信容量を気にかけていないと、突然通信速度が遅くなるようなかたちになります。そうならないためにも、契約した月間データ通信容量を把握し、自分でマイページから時々確認するとよいですね。

■カウントフリー機能にも注意が必要

たとえばLINEの無料通話・ビデオ通話などはカウントフリーの対象ですが、ツムツムなどのLINEゲームは対象ではありません。また外部リンクに関する通信もカウントフリーの対象ではないので注意して下さい。

たとえばコミュニケーションフリープラン、MUSIC+プランでTwitterの利用は無料ですが、そこに埋め込まれたYouTube動画は外部から引用するかたちで埋め込まれたものなので、再生すればカウントフリーの対象とはならず契約したデータ通信容量が消費されてしまいます。それが困る場合は、Twitterアプリから動画を自動再生しない設定に変更しましょう。

このように一見、カウントフリー機能の対象にみえてもそうでない機能もあります。カウントフリーの主な対象については上述の通り。より細かい注意点についてはオフィシャルサイトでご確認ください。きちんと把握しておかないと、想定外にデータ通信容量を消費してしまい、知らず知らず速度制限に抵触してしまう可能性もあるのです。特にYouTube動画の再生などは膨大なデータ通信容量が消費されるので、高画質な動画であれば意外とすぐに契約した月間データ通信容量を使い切ってしまいます。