mineo(マイネオ)のパケットシェアとは?
●mineo(マイネオ)のパケットの分け合いには2種類ある
・パケットギフト
こちらは、同一住所のユーザーでなくてもパケットを分け合うことができるサービスです。
他のMVNOにおいて「ファミリーシェア」や「シェアプラン」「シェアコース」と呼ばれる、いわゆる家族契約にてデータ容量の分け合いを行っているのが現状です。しかし、家族以外の異なるユーザー間でのデータ容量の分け合いを可能にしたmineo(マイネオ)の「パケットギフト」は業界初。他のMVNOでは見られないサービスです。
・パケットシェア
同一住所のDプランもしくはAプランのSIMを契約している家族内で当月繰り越ししたパケット(データ容量)を翌月に共有することが可能、これがmineo(マイネオ)の「パケットシェア」と呼ばれるものです。他のMVNOと異なる点は、「繰り越し分を翌月に分け合う」という点です。
※2017年4月現在、パケットシェアは事前に登録してある5回線までを対象として、Aプラン、Dプラン関係なく分け合うことができるようになっています。
●auとdocomoの回線サービスを提供するmineo(マイネオ)、違う回線同士の分け合いは可能?
mineo(マイネオ)はauとdocomoの回線でサービスを行うマルチキャリアMVNOとして有名です。では、mineo(マイネオ)のAプラン(auの回線を利用)とDプラン(docomoの回線を利用)とでは相互にパケットの分け合いが可能なのでしょうか?
・異なるプラン間でもパケットを送ることが可能!
異なる回線でのサービスですので、分け合いなんてできないかもという予想に反して可能なのです。格安SIMの月額料金は割安だとはいえ端末はまだまだ割高です。また、友人の皆が統一されたキャリアの端末を使っている可能性はかなり低いと思われます。mineo(マイネオ)は異なるキャリア(auまたはdocomo)のお下がりの端末でも使える唯一のMVNOです。異なるキャリアの端末を持っていても、MVNOはmineo(マイネオ)に統一できます。このことから、厳しい条件下でのパケットの分け合いも現実味を帯びてきたと言えるのではないでしょうか。
パケットギフトの送り方・受け取り方
パケットギフトコードの有効期限は発行日から2日前後と結構短いので注意してください。相手が受取可能な状態かどうかを確かめてからギフト発行することをオススメします。また、受け取ったデータ通信量の有効期限は翌月末までと決まっています。余った容量を無限にキャッチボールするような事はできませんので、この点も覚えておきましょう。
パケットギフトの送り方
- mineo(マイネオ)のマイページにアクセス
- マイページトップから「パケットギフト」をタップ。「ギフトする通信量を入力」のところにギフトする容量を10MB単位で入力し「ギフト発行」をタップもしくはクリック
注意すべき点は、ギフト容量は10MB刻みで最大9,990MBまでです。入力するフォームには「入力値の10倍(MB)」となりますので注意してください。たとえば、10MBを送りたい場合には「1」を入力します。ここで「10」を入力してしまうと「100MB」のギフトが作成されますので、しっかりと確認をしておきましょう。
- ギフトコード発行画面に移行しますので、パケットギフトコードをメモ
- 送りたい相手に送る
ギフトコードにはコードの有効期限とデータ通信量の有効期限の2つが設定されていますので、この点も注意してください。
パケットギフトの受け取り方
- mineo(マイネオ)のマイページにアクセス
- マイページトップから「データ通信量をギフトする」項目内の「ギフト受取」フォームに、受け取ったギフトコードを入力するだけです
- 有効なコードであれば適用されます
・有効期限が切れているコード
・同一eoIDから発行されたコード
この2点に該当するコードではギフトは受け取ることはできませんので、ご注意ください。
パケットギフトの利点
・友人がパケットを使い果たしたときの助け船に
一見、簡単なことのように思えるのですが、他のMVNOでは同様のことは行うことができません。
・mineo(マイネオ)ユーザーの交流に
プレゼント企画などできそうです。
・mineo(マイネオ)のキャンペーンでパケットプレゼントをもらえる時がある
キャンペーンで余分に容量が使える期間があります。
・ギフトされた側はデータ通信量の追加購入をしなくてもいいので、コスト削減が可能
格安SIMで月額料金をカットできて、さらにギフトで助け合いができるとなると最高ですね。
・パケットギフトにかかる利用料金は無料
送り側、受け側どちらも利用料金はかかりません。
パケットギフトの注意点
・発行日から受け取れるまでの有効期限は短く、2日前後
・ギフトされたデータ通信量の有効期限は翌月末まで
余った容量をギフトして無限に繰り越していけるような事はできません。
・受け取りが成立されなかったギフトについては、送り側のデータ使用量が減ることはない
相手が受け取れなかったなどの状況に対しては、送り側のデータ使用量が減ることはありませんので、安心してギフトコードを発行できる機構付きですね。
・AプランDプランと異なる回線サービス間のユーザーでもギフトのやりとりが可能
・同一eoIDの登録者に対してギフトを送ることができない
mineo(マイネオ)のSIMサービスを受けるにはeoIDという固有のIDが必要です。契約者番号だと思って頂ければいいです。たとえば、自分で発行したギフトを自分で受け取ることは不可能です。同一IDで複数のSIMを契約している方は特に注意をしましょう。この場合にはパケットギフトではなく、後述で詳しく解説するパケットシェアを使いましょう。
・プリペイドサービスでは利用できない
mineo(マイネオ)にはプリペイドSIMのサービスがありますが、これを利用した上でのパケットギフトサービスはできません。
パケットシェアの方法
- mineo(マイネオ)のマイページにアクセス
- 「ご契約サービスの変更」→「パケットシェア変更」を選択
- 「パケットシェアグループのお申し込み情報」からパケットシェアのメンバーにしたい利用番号を入力
※代表者回線を合わせて最大5回線までです。
- 登録した端末毎にパケットシェアの承認確認が届きますので、全員がこれに承認します
- 全員が承認した月の翌月からパケットシェアが適用されます
登録者全員の承認がされないと無効になりますので注意してください。
パケットシェアの利点
●パケットギフトとは違い自動共有型
パケットギフトは自らがギフトコードを作成し、受け取り側にコードを送った後、受け取り側がコードを登録することでパケットの移動が行われました。便利な機能ではありますが、手動なのが欠点だと言えるでしょう。一方、パケットシェアは利用者が何も意識せずとも、共有されたパケットを使うことができるのが利点です。
●繰り越し分が共有パケットに置き換わる
MVNO業界の従来の家族向けシェアプランでは、契約時に共有するデータ容量は決まっていました。例えば、「12GBプランを3人で使う」プランであれば、当月に1人で12GB使おうが、3人で4GBずつ使おうが同等だったわけです。しかし、このようなタイプでは1人が先に容量を使い果たしてしまうと、他の2人がいざデータ通信を行う時には容量が残っていないという結果を招いてしまいます。mineo(マイネオ)のパケットシェアは個人のデータ容量は別々で管理されています。この時点で共有した誰かが容量を使い果たすケースは起こり得ません。共有される容量は、先月のデータ残量、いわゆる繰り越し分が登録メンバー間で合算され決まるのです。さらに、個人の容量からではなく共有分から利用されますので、無駄なく共有できるのも特徴です。
●AプランDプランの混成でもパケットシェアは可能
●同一eoIDで複数SIM契約のユーザーはパケットシェアをすると無駄なく使える
●すべてのSIMが対応
パケットシェアの登録時には利用番号を求められますが、通話対応SIMだけでなく、データ通信SIMにも割り当てられているものです。シェアの可否はSIMの契約種別には左右されませんのでご安心を。
パケットシェアの注意点
●利用には申し込みが必要
●パケットシェア分(共有分)のパケットギフトはできません
●パケットギフトとは違い、同一住所のユーザーのみが対象です
●パケットシェア承認の確認はmineo(マイネオ)のメールアカウントに対して連絡が行く
従いまして、mineo(マイネオ)のメールアドレスのメールを確認できる状態にしておくことが重要となります。mineo(マイネオ)のメールアカウントはSIM契約毎に発行されますので受信設定をしておきましょう。
パケットシェアのテストケースにおけるコスト試算
パケットシェアを使った時とそうでない時のコストを試算してみました。
テストケースとしては、家族4人(親2、子2)です。子Aは毎月4GBをスタンダードに使うことを想定します。
●パケットシェアを使わない時の試算
利用者 | プラン | SIM種別 | 契約容量 | 月額料金 | 実質の データ使用量 |
繰り越し分 |
---|---|---|---|---|---|---|
父 | Aプラン | デュアルタイプ | 1GB | 1,410円 | 0.5GB | 0.5GB |
母 | Aプラン | デュアルタイプ | 1GB | 1,410円 | 0.5GB | 0.5GB |
子A | Dプラン | シングルタイプ | 6GB | 1,580円 | 5GB | 1.0GB |
子B | Dプラン | シングルタイプ | 3GB | 900円 | 2GB | 1.0GB |
パケットシェアを使わない場合、子Aの月5GBのデータ使用量に対しては、パケットチャージという追加容量(150円/100MB)の購入で対応しなければなりません。1GB=1000MBですので3,000円の追加料金がかかります。従いまして、3GBプランではなく6GBプランに変更した方が安価になりますので子Aの契約容量は6GBになっています。
月額料金5,300+家族割200(1契約あたり-50円)により
5,100円/月となります。
●パケットシェアを有効にした際の試算
利用者 | プラン | SIM種別 | 契約容量 | 月額料金 | 実質の データ使用量 |
繰り越し分 |
---|---|---|---|---|---|---|
父 | Aプラン | デュアルタイプ | 1GB | 1,410円 | 0.5GB | 0.5GB |
母 | Aプラン | デュアルタイプ | 1GB | 1,410円 | 0.5GB | 0.5GB |
子A | Dプラン | シングルタイプ | 3GB | 900円 | 5GB | 0GB |
子B | Dプラン | シングルタイプ | 3GB | 900円 | 2GB | 1.0GB |
両親と子Bの繰り越し分を合算した2GB分が翌月のシェアで利用可能です。先月からの繰り越し分が2GBあったと仮定します。この場合、子Bが5GBを使っても追加料金が発生しにくいです。「発生しにくい」というのは、共有分から利用されるために全員が平均的にデータ通信を使っている場合、共有分が枯渇してしまう可能性があることを指しています。子Aが共有分の1GBを使うまで全員がデータ通信を行わないような取り決めがあれば完璧なのですが、現実的ではないといえるでしょう。しかし、ここではそのようにした前提を取ったと仮定します。
月額料金4,620-家族割200(1契約あたり-50円)により
4,420円/月となります。
ここに通話料を加算したものが月額の通信料です。パケットシェアをうまく使った時と比べ最大680円/月の節約になる計算です。