今回は、各社が発表している格安SIMカードに対応している端末をご紹介します! また「ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアの端末でも格安SIMをそのまま利用できるのか、それとも新しく端末を購入しなければいけないのか」といった疑問にもお答えしていきます。
まずは、格安SIMに対応しているいわゆる“SIMフリー端末”を一部ご紹介! 下記表の通り、従来のキャリア向けスマートフォンに比べてとても手ごろな価格で購入できる機種が数多く発売されています。
機種名 | メーカー | カメラ画素数 | プラットフォーム | SIMサイズ | 実勢価格 |
ZenFone2 | ASUS | アウトカメラ 1,300万画素 インカメラ 500万画素 | Android 5.0 (Lollipop) | microSIM | 35,800円 |
priori2 | freetel | アウトカメラ 500万画素 インカメラ 200万画素 | Android 4.4.2 | microSIM/標準SIM | 10,778円 |
Freetel LTE XM | freetel | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 100万画素 | Android 4.4 | microSIM | 29,800円 |
XM | freetel | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 100万画素 | Android 4.4 | microSIM | 31,860円 |
Ascend G620S | Huawei | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 200万画素 | Android 4.4 | microSIM | 23,544円 |
Ascend G6 | Huawei | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 500万画素 | Android 4.3 | microSIM | 29,800円 |
Ascend Mate7 | Huawei | アウトカメラ 1,300万画素 インカメラ 500万画素 | Android 4.4 KitKat | microSIM | 49,800円 |
G2 mini LG-D620J | LG | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 130万画素 | Android 4.4 KitKat | microSIM | 32,400円 |
StarQ | TJC | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 200万画素 | Android 4.4 | miniSIM/microSIM | 29,800円 |
KYOCERA S301 | 京セラ | アウトカメラ 500万画素 インカメラ 200万画素 | Android 4.4 KitKat | nanoSIM | 32,000円 |
LUCE KCP01K | 京セラ | アウトカメラ 1,300万画素 インカメラ 120万画素 | Android 4.4 | microSIM | 36,288円 |
DIGNO M KYL22 | 京セラ | アウトカメラ 1,300万画素 インカメラ 120万画素 | Android 4.2.2 | nanoSIM | 51,840円 |
AQUOS SH-M01 | シャープ | アウトカメラ 1,310万画素 インカメラ 120万画素 | Android 4.4.2 | microSIM | 52800円 |
AQUOS SERIE SHL25 | シャープ | アウトカメラ 1,310万画素 インカメラ 210万画素 | Android 4.4 | nanoSIM | 81,648円 |
Xperia J1 Compact | ソニー | アウトカメラ 2070万画素 インカメラ 220万画素 | Android 4.4 | microSIM | 55,000円 |
ARROWS M01 | 富士通 | アウトカメラ 800万画素 インカメラ 130万画素 | Android 4.4 | microSIM | 36,720円 |
しかし、格安SIMは上記のような“SIMフリー”端末だけではなくキャリア向け端末でも利用できるということ、皆さんご存知でしょうか? そこで、次の項目ではキャリア向け端末で格安SIMを利用する方法をご紹介します!
格安SIMユーザーの増加に伴い、先述したようなSIMフリーの格安スマホを利用する人も多くなってきています。とはいえ、SIMフリー端末よりもキャリア向け端末の方がスペック面で優れた機種が多いというのも事実です。そのため、「格安SIMに乗り換えたいけれど、スマートフォンはキャリア向けの端末を使い続けたい」と考えている人も多いはず。そんな人は、現在使用しているキャリア向け端末の「SIMロック解除」を行いましょう。SIMロック解除を行えば、SIMフリー端末と同様に他キャリアのSIMやMVNO事業者の格安SIMを利用することができるんです。
ドコモは早い段階からSIMロック解除への対応を開始していたため、ほとんどの機種でSIMロックを解除することが可能。2015年4月以前に発売された機種は、即日でSIMロックを解除することができます。それに対して、2015年5月以降に発売された機種は、購入より6カ月経過した後にSIMロックの解除を行うことが可能です。詳しくは、下記表をご覧ください。
ドコモ端末のSIMロック解除方法
機種発売日 | 2015年4月以前 | 2015年5月以降 | ||
SIMロック解除 可能時期 | 即日解除可能 | 購入より6カ月経過後 | ||
申し込み方法 | 店頭(ドコモショップ) | My docomoの 「ドコモオンライン手続き」から | ドコモ インフォメーションセンター <ドコモの携帯電話から> <一般電話から>0120-800-000 | 店頭(ドコモショップ) |
申し込み 受付時間 | 各店舗の営業時間内 | 24時間 | 午前9時~午後8時 | 各店舗の 営業時間内 |
手数料 | 3,000円(税抜) | 無料 | 3,000円(税抜) | 3,000円(税抜) |
対応機種 | ドコモ公式Webサイトを参照 https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/201104/compatible_model/ | 一部を除き原則全機種 |
またドコモでは、解約後も3カ月以内であればSIMロック解除に対応してもらえます。なお解約後のSIMロック解除は、店頭(ドコモショップ)のみで受付を行っています。
auについては、2015年4月以前に発売された機種の一部と、2015年5月以降に発売された機種についてSIMロックを解除することができます。しかしながら、SIMロックを解除できるのは端末購入後180日を経過した後と規定されています。au端末のSIMロックに関する詳しい情報は、下記表をご覧ください。
au端末のSIMロック解除方法
機種発売日 | 2015年4月以前 | 2015年5月以降 | |
SIMロック解除 可能時期 | 購入より180日経過後 | 「2015年4月以前」と同様 | |
申し込み方法 | Web(auお客さまサポート) | 店頭(auショップ) | 「2015年4月以前」と同様 |
申し込み 受付時間 | ※2015年8月以降にSIMロック解除手続き専用ページ開設 | 各店舗営業時間内 | 「2015年4月以前」と同様 |
手数料 | 無料 | 3,000円(税抜) | 「2015年4月以前」と同様 |
対応機種 | au公式Webサイトを参照 https://cs.kddi.com/support/simcard/compatible_network/ | 一部を除き原則全機種 |
ソフトバンクも、2015年4月以前に発売された機種の一部と2015年5月以降に発売された機種のほぼすべてについてSIMロックを解除することが可能。またドコモ、auと同様にSIMロック解除を申し込める時期(端末購入より181日目以降)が規定されています。その他、ソフトバンク端末の詳しいSIMロック解除方法は下記をご覧ください。
ソフトバンク端末のSIMロック解除方法
機種発売日 | 2015年4月以前 | 2015年5月以降 | |
SIMロック解除 可能時期 | 購入より181日目以降 | 「2015年4月以前」と同様 | |
申し込み方法 | 店頭(ソフトバンクショップ) | Web(My softbankから) | 店頭(ソフトバンクショップ) |
申し込み 受付時間 | 各店舗の営業時間内 | 24時間 | 各店舗の営業時間 |
手数料 | 3,000円(税抜) | 無料 | 3,000円(税抜) |
対応機種 | ソフトバンク公式Webサイトを参照 http://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/ | 一部を除き原則全機種 |
またソフトバンクでは、解約後も3カ月以内であればSIMロック解除に対応してもらえます。
つづいて、格安SIMを利用できるSIMフリースマホを購入できる場所をご紹介します。端末を購入できるのは、「家電量販店」、「MVNO事業者のWebサイト」、「ネット通販」という3種類に大別できます。そしてそれぞれの購入先ごとに、下記表のような特徴があります。
格安SIM対応端末の購入先
購入先 | 家電量販店 | MVNO事業者のWebサイト | ネットショップ |
メリット | お目当ての端末を実際に手に取って確かめることができる。 | 格安SIMとのセット販売を行っている事業者も多い。そのため、端末とSIMを別々に購入するよりも、より低価格でスマホを入手できる可能性がある。 | 海外向けの機種も含めてあらゆる端末が取り扱われており、自宅にいながら気に入った端末を購入できる。 |
デメリット | 店舗によって、取り扱われている端末が異なる。そのため、お目当ての端末が置いてあるとは限らない。 | セット販売されている機種は限られている。そのため、お目当ての機種を手に入れられるとは限らない。 | メーカーの公式ショップ以外の出品者から購入する場合には、保証期間や端末の状態など十分な注意が必要となる。 |
前述した通り一部のキャリア向け端末についてはSIMロックを解除できるため、格安SIMへの乗り換えも簡単に行うことができるようになりました。とはいえ、SIMロックを解除した端末で格安SIMを使用する場合には、端末とSIMとの“相性”に十分注意しなければなりません。というのも、使用する端末とSIMの組み合わせによっては正常に動作しない、あるいは利用できる機能に制限がかかってしまう可能性があるためです。具体的には下記表をご覧ください。たとえば、ドコモの端末をSIMロック解除してauのSIMへと乗り換える場合には、下記表の通り音声通話機能を利用できなくなる可能性があります。
ドコモの端末をSIMロック解除して、他社SIMへと乗り換える場合
端末 | SIM | 相性 | 注意点 |
ドコモ | ドコモ回線を使用するMVNO事業者のSIM | 良 | |
ソフトバンク | 良 | ||
au | 悪 | 音声通話を利用できない可能性有! ※一部を除きドコモ及びソフトバンクの端末は、auの通信回線周波数帯には非対応のため。 |
また端末とは異なる事業者のSIMを使用する場合には、キャリアメールなどSIM事業者の提供しているサービスの一部を利用できない可能性もあります(※例 ソフトバンクの端末で、docomoのSIMを利用するという場合)。そのため、特にキャリア向け端末のSIMロックを解約して他社SIMへと乗り換える場合には、サポートセンターなどに問い合わせて機能制限や不具合の生じる可能性があるかどうかを確認しておくようにしましょう。
今回取り上げた通り、SIMロック解除したキャリア向け端末も含めてさまざまなスマートフォンが格安SIMに対応するようになっています。月々の通信費を節約できる可能性もあるので、皆さんも格安SIMへの乗り換えを検討してみては?