「トーンモバイルの評判っていいの?料金やプランは?」
「トーンモバイルは使えるスマホの機種に制限があるって聞いたけど本当?」
テレビCMなどで見かける機会が増えているトーンモバイルですが、どのようなサービスなのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
トーンモバイルは、SNSのトラブルやネット詐欺などを防止する機能を搭載しており、料金も月額1,100円と安いため、初めてスマホを使うお子さんや高齢者などにピッタリの格安SIMです。
この記事では、トーンモバイルの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。検討されている方はぜひ参考にしてください。
トーンモバイルのプランや料金は?基本情報を紹介
まず初めに、トーンモバイルの基本情報を紹介します。
プラン | TONE for Android | TONE for iPhone |
---|---|---|
月額基本料金 |
1,100円 |
|
通話料 |
11円/30秒 |
|
データ容量 |
容量無制限(動画の視聴以外) |
|
最低利用期間 |
24ヶ月 |
なし |
違約金 |
9,800円 |
なし |
対応機種 |
TONE e21 TONE e22(5G対応) |
SIMフリーのiPhone 6s以降の機種 |
トーンモバイルは、ドコモのエコノミーMVNOに分類される格安SIMです。
- 【ドコモのエコノミーMVNOとは?】
-
ドコモと事業提携し、格安料金でサービスを提供する事業者のこと。
ドコモと同じ通信エリアでインターネットを利用できるほか、全国のドコモショップなどで申し込みやサポートなどが受けられる。
AndroidとiPhone向けのプランに分かれており、どちらも月額1,100円で利用できます。
動画の視聴以外の用途であれば、データ容量無制限で使えるのも特徴です。
動画を視聴したい場合は、Wi-Fiに接続するか、有料の「動画チケット」を購入する必要があります。
Androidプランは専用端末の利用が必須
Androidプランが利用できる端末は、専用機種の「TONE e21」「TONE e22」に限られます。
そのため、すでに別のAndroid端末を持っていたとしても、継続して利用することはできません。申し込みの際に専用端末もあわせて注文しましょう。
また、Androidのプランのみ最低利用期間が2年と定められているので、契約の際は注意してください。
途中で解約してしまうと、9,800円の違約金を支払わなくてはいけません。
トーンモバイルがおすすめなのはどんな人?
それでは、トーンモバイルはどのような方におすすめの格安SIMなのでしょうか。
以下の項目に該当する方は、ぜひ検討してみるとよいでしょう。
- 【トーンモバイルがおすすめな人】
-
- 子どもやシニア向けのスマホを探している人
- スマホに不慣れでネット上のサポートだけでは不安な人
- 外出先では動画を視聴しない人
それぞれ解説していきます。
子どもやシニア向けのスマホを探している人
トーンモバイルには、「TONEファミリー」という見守り機能が搭載されています。
SNS上のいじめ、歩きスマホによる事故、ネット詐欺などの予防に効果的です。
子どもを有害情報から守ってくれるスマホ機能として、東京都を含む9都県市で推奨されています。
- 【TONEファミリーのおもな機能】
-
- 居場所を確認できるGPS機能
- スマホ依存を防ぐ利用時間やアプリの制限機能
- 事故を防ぐ歩きスマホ防止機能
- 利用状況を保護者に共有するレポート機能
- SNSなどのトラブルを予防する自画撮り防止機能
- 電話詐欺を未然に防ぐあんしん電話機能
- 危険性のあるサイトへのアクセスブロック機能
- 歩数や活動量を計測できる健康管理機能
月額308円のオプション料金がかかってしまいますが、初めてスマホを持つ子どもや高齢者でも安全に利用できます。
スマホに不慣れでネット上のサポートだけでは不安な人

多くの格安SIMは店舗を持っておらず、申し込みやサポートはネット上になります。
しかし、トーンモバイルは無料の電話サポートが用意されており、さらに全国のドコモショップやカメラのキタムラでも各種手続きが可能です。
さらに、月額330円のオプション料金を払えば遠隔サポートも受けられます。
- 【遠隔サポートとは?】
-
アプリの設定や端末の操作方法がわからない場合に、オペレーターが手元のトーン端末(「TONE e21」「TONE e22」)を遠隔で操作してくれるサービス。
スマホに慣れておらずネットでのサポートだけでは不安という方も、スタッフに直接相談ができるトーンモバイルなら安心です。
外出先では動画を視聴しない人
トーンモバイルは、インターネットが容量無制限で楽しめるのが特徴です。
ただし、YouTubeやNetflixなどで動画を視聴する場合には、Wi-Fiに接続するか、有料の「動画チケット」(1GB330円〜)を購入しなくてはいけません。

スマホで動画を視聴するのはWi-Fi環境が整っている場所だけで、外出先では見ないという方は安く利用できます。
一方で、電車やバスの移動中なども動画コンテンツを楽しみたいという方は、有料チケットの購入が必要のため、費用がかさんでしまいます。
【サービス】トーンモバイルのメリット・デメリット
トーンモバイルには下記のメリット・デメリットがあります。
契約してから後悔しないよう、事前に押さえておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
それぞれ解説していきます。
メリット1:料金プランが1つなので迷わない
格安SIMを契約する際に困るのがプランの選択です。
多くのサービスでは、容量や機能に応じて複数のプランが用意されており、料金も変わります。
そのため、毎月使用するデータ容量や必要な機能を把握した上で、最適なプランを選ばなくてはいけません。
しかし、トーンモバイルなら、AndroidとiPhoneのプランがそれぞれ1つずつなので、選択に迷うことがありません。
メリット2:サポートが充実しているのでトラブルが発生しても安心
オンライン上でしかサポートが受けられない格安SIMも多いなか、トーンモバイルは電話での問い合わせに対応。さらに、全国のドコモショップとカメラのキタムラでもサポートが受けられます。
各種手続き、初期設定、操作方法などでわからないことがあれば、直接スタッフに相談しながら解決できるので、スマホやネットに慣れていない方も安心です。
ただし、店舗サポートを受けられるのは専用端末の「TONE e21」「TONE e22」を利用している方のみに限られます。
iPhoneの方は電話でのサポートになるので注意してください。
メリット3:データ容量無制限でテザリングも可能
すでに触れましたが、トーンモバイルは動画の視聴以外の用途であれば、データ容量が無制限です。
また、テザリングも行えるので、スマホをモバイルWi-Fiルーター代わりに利用することもできます。

外出先でネットに接続し、タブレットやパソコンでも作業が行えて便利です。容量を気にする必要もありません。
メリット4:SNSのトラブルやネット詐欺などを防げる
見守り機能の「TONEファミリー」を活用すれば、さまざまなトラブルが未然に防げます。
例えば、GPSによって家族の現在地を把握したり、スマホの利用状況を確認し制限したり、不適切な写真の撮影をブロックしたりすることが可能です。
詐欺で利用された電話番号から着信があると警告画面を表示したり、危険性のあるサイトへのアクセスを禁止したりもできます。
子どもを有害情報から守る機能として東京都を含む9都県市で推奨されており、安全性は折り紙付きです。
デメリット1:動画の視聴はWi-Fi接続か有料チケットが必要
トーンモバイルでYouTubeやNetflixなどの動画コンテンツを視聴するには、Wi-Fiに接続するか「動画チケット」の購入が必要です。
プラン | チケット料金 | 有効期限 |
---|---|---|
TONE for Android |
330円/1GB |
31日間 |
TONE for iPhone |
370円/1GB |
31日間 |
自宅などWi-Fiが繋がる環境であれば問題ありませんが、外出先でも動画を見たい方はチケットを買う手間がかかりますし、費用も増えます。
また、動画チケットの有効期限は購入日を含めた31日間と決められており、期間内に使いきれなかった容量は無駄になってしまいます。
デメリット2:最低利用期間があり違約金も発生する
多くの格安SIMは最低利用期間が設けられていないため、実際に使ってみて不便だと感じたら他のサービスへ気軽に乗り換えられます。
しかし、トーンモバイルは、Androidのプランに限り最低利用期間があり、途中で解約すると違約金が発生してしまうので注意が必要です。
プラン | 最低利用期間 | 違約金 |
---|---|---|
TONE for Androidプラン |
24ヶ月間 |
9,800円 |
TONE for iPhoneプラン |
なし |
なし |
総務省は、契約期間や違約金を廃止し、携帯会社の競争が健全化するよう動いているので、いずれAndroidプランでも撤廃されるかもしれません。
【端末】トーンモバイルのメリット・デメリット
ここまで、トーンモバイルのサービス全体のメリット・デメリットについて解説しました。
次に、トーンモバイルの端末に関するメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
メリット1:専用機種のため操作不明時の対処がしやすい
Android端末は種類が多く操作方法がそれぞれ異なるため、トラブルが発生した際の対応に苦労するケースがあります。
トーンモバイルで利用できるAndroid端末は、「TONE e21」と「TONE e22」のみ。
機種による操作方法の違いがないため、サポートスタッフの説明を聞いて対応しやすいのがメリットです。
また、専用機種のため、操作方法がわからなくても遠隔サポートサービス(月額330円)によって、スタッフに代わりに操作してもらい対処することもできます。
メリット2:新しい端末が安く手に入る
スマホ端末は30,000円以上のものが多く、なかには100,000円を超えるものさえあります。
しかし、トーンモバイルの専用端末は「TONE e21」が9,980円、5G対応の「TONE e22」は21,780円と低価格で購入が可能です。
初期費用を抑えられるので、初めて持つスマホにもピッタリです。
メリット3:オリジナルアプリで写真・音楽・ドキュメントを統合管理できる
トーンモバイルの専用端末では、「One」というオリジナルのアプリが利用できます。
- 【「One」の特徴】
-
- 写真・動画・音楽・ノート・ファイルなどを一括管理できる
- Oneのデータをパソコンでも管理できる
- パソコンから音楽や写真を取り込んでアプリに移動できる
公式サイトの専用ページから「One」にログインし、アプリ内の写真や動画などをパソコンからも利用できます。

万が一、スマホが紛失や故障で使えなくなってしまっても、データを取り出せるので安心です。
デメリット1:Androidは専用端末しか選べない
トーンモバイルで利用できるAndoird端末は「TONE e21」と「TONE e22」のみです。
別のAndroid端末を持っていたとしても、継続して使用することはできません。
とはいえ、端末代は「TONE e21」が9,980円、「TONE e22」が21,780円なので、他の機種を買うより安く抑えられるでしょう。
ただし、iPhoneに関しては、iPhone 6s以降(iOS15以降)のSIMフリーの機種であれば利用できます。
デメリット2:最新機種への買い替え予測ができない
Androidの専用端末は最新機種がリリースされる周期が定まっておらず、公式でも言及されていません。
次の新しいモデルが出るまではずっと同じ機種を使い続けなくてはいけないため、期間が長くなるほど他と比べて性能が劣るところが出てきます。
Androidは他機種に乗り換えられないので、サービスの長期的な利用を考えている場合にはデメリットになりえます。
トーンモバイルがおすすめできない人は?
ここまで解説した内容を踏まえると、下記の項目に該当する方はトーンモバイルは向いていないといえるでしょう。
- 【トーンモバイルがおすすめできない人】
-
- 外出先でもスマホで動画を視聴したい人
- 通信速度を重視する人
- いまのAndroid端末を継続して利用したい人
それぞれ理由を詳しく解説します。
外出先でもスマホで動画を視聴したい人
トーンモバイルは、外出先でもスマホで動画を視聴したい方には不向きです。
Wi-Fiに接続できない環境で動画を視聴するには、1GB330円(iPhoneプランは370円)の有料チケットを購入する必要があります。
1GBで視聴できる時間の目安は、標準画質(480p)で2時間程度です。
外出中もスマホで動画をよく視聴する方は、別の格安SIMの方が安く利用できます。
通信速度を重視する人
トーンモバイルは、昼や夜など通信が混雑しやすい時間帯になると速度が落ちやすい傾向にあります。
トーンモバイルに限った話ではなく、大手キャリアから回線をレンタルしてサービスを提供している格安SIM(MVNO)全般にいえることです。
通信速度を重視するのであれば、大手キャリアの格安プランであるahamo、povo、LINEMOなどがおすすめです。
キャリアが直接運営にかかわっているため、回線をレンタルしているサービスより利用優先度が高く、通信が安定しているので快適に利用できます。
手持ちのAndroid端末を継続して利用したい人
繰り返しになりますが、トーンモバイルで利用できるAndoid端末は「TONE e22」と「TONE e22」のみです。
手持ちのAndroid端末を継続して利用したい方は、他の格安SIMを検討しましょう。
ただし、iPhoneに関しては、iPhone 6s以降のSIMフリー端末なら利用可能です
トーンモバイルに関するQ&A
最後に、トーンモバイルに関するよくある質問についてお答えします。
- 【トーンモバイルに関するよくある質問】
-
- 電話番号は以前のものを継続して利用できる?
- キャリアのメールアドレスは引き続き使える?
- LINEは利用できる?
気になるものをチェックして、契約前に疑問を解消しましょう。
電話番号は以前のものを継続して利用できる?
電話番号はトーンモバイルに乗り換え後も継続して利用できます。
その際に必要なのが「MNP予約番号」です。
MNP予約番号は、現在契約しているキャリアのマイページ上か、電話問い合わせによって発行できます。
ネットで申し込む場合は、該当する項目欄にMNP予約番号を入力しましょう。
店頭で申し込む場合は、スタッフに乗り換えである旨を伝えて、MNP予約番号を記入すれば電話番号を継続して利用できます。
キャリアのメールアドレスは引き続き使える?
大手キャリアのメールアドレスを継続して利用することは可能です。
ただし、そのためには各キャリアの「メール持ち運び」サービスを契約しなければなりません。
有料サービスのため、利用期間が長くなるほど負担が大きくなるので注意しましょう。
キャリア | サービスの料金 |
---|---|
ドコモ |
330円/月 |
au |
330円/月 |
ソフトバンク |
3,300円/年 |
※ソフトバンクは2022年夏に月額プランがリリース予定
LINEは利用できる?
トーンモバイルでも、LINEでメッセージのやり取りや通話などは可能です。
ただし、ID検索機能による友達追加は行えません。
ID検索は、出会い系などのトラブルから青少年を保護するために、18歳以上であるという年齢確認が必要です。
しかし、年齢認証は大手キャリアに登録してある情報をもとに行われるため、格安SIMでは基本的にID検索ができないようになっているのです。
トーンモバイルでLINEの友達追加を行う場合は、QRコードや招待機能を利用しましょう。
まとめ
この記事では、トーンモバイルの特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
トーンモバイルは、SNSのトラブルやネット詐欺などを防止する「TONEファミリー」が備わっているため、子どもや高齢者が初めて持つスマホに向いています。
また、外出中にスマホで動画を見ない方も安く利用できておすすめです。
この記事の内容を参考に、トーンモバイルをぜひ検討してみてください。