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コンパクトで電波が強力なTMZ-D504について徹底解説

TMZ-D504の特徴

端末名・型番TMZ-D504
メーカーケンウッド
定価(税別)オープン価格
出力5W/1W
電波・
使用可能範囲
1〜10㎞
(対応中継器なし)
周波数帯351MHz帯
チャンネル数送信:30ch 
受信:30ch+上空利用5ch
防塵・防水機能IP54
本体重量611g
本体寸法幅:120 ㎜
高さ:25 ㎜
奥行:150.4 ㎜
付属品・
オプション
付属品:スピーカーマイクロホン、マイクハンガー、
DC電源コード、車載ブラケット
オプション:PS-60(安定化電源)、KMC-53(スタンドマイクロフォン)
免許の要不要不要
通信方式単信方式
電信感度不明
定格電圧DC 13.8V±10%  
DC 26.4V±10%(マイナス接地)
電池の種類・
電池持ち
外部電源から供給

 

「TMZ-D504」は、車載型のデジタル簡易無線登録局です。簡易無線登録局とは、登録申請のみで使用できるトランシーバーのこと。登録申請の方法は、申請書類に必要事項を記入し、収入印紙を貼付して「総合通信局」に提出するだけど簡単です。申請書類の提出から15日ほど待てば、登録票が発行されてTMZ-D50の利用を開始できます。

簡単に使い始められるトランシーバーでありながら、TMZ-D50の出力は5Wと強力。通信可能距離は、市街地で最大1㎞、障害物のない場所では最大10㎞におよびます。

ちなみに、携帯型無線機のジャンルでも、出力5Wのトランシーバーは多数リリースされています。ただし、同じ出力5Wであっても、電波の強さはTMZ-D504のほうが強力です。

というのも、車載トランシーバーであるTMZ-D504は電圧が高く、携帯型トランシーバーよりもパワフルに電波を飛ばすことができるからです。資格なしで利用できるトランシーバーとしては、TMZ-D504はもっとも強力な電波を使えるタイプの機種だといえます。

コンパクトサイズで取り付けやすい

TMZ-D50は車載型トランシーバーであり、基本的には車に搭載して使用します。TMZ-D504の本体サイズは、幅120㎜、高さ25㎜とコンパクト。オーディオスペースに1DINサイズ(幅180㎜、高さ100㎜)の空きがあれば、無理なく取り付けることができます。

また、オーディオスペースに余裕がない場合も、付属品の車載ブラケットを使用すれば、TMZ-D504を好みの場所に設置できます。たとえば、グローブボックスや灰皿の下であれば、TMZ-D504を設置しても目立ちません。ただし、運転席の足下付近にTMZ-D504を設置する際は、配線やマイクロホンのコードが運転の妨げにならないように注意してください。

なお、TMZ-D504は、店舗や事務所などの無線基地局としても利用できます。ただし、TMZ-D504を無線基地局化するには、別売りの安定化電源「PS-60」と、外部スピーカー「KES-3S」が必要です。

簡易メッセージを送信可能

TMZ-D504には、簡易メッセージを送信する機能「ステータス呼び出し」が備わっています。ステータス呼び出しは、あらかじめ用意されたメッセージから、任意のものを送信する機能です。

メッセージの内容は、「緊急」「到着」「問題発生」「解決」など全20種類。呼びかけに対して応答がなく、伝言を残したい場合にステータス呼び出しは役立ちます。

複数の通信方式に対応

TMZ-D504には複数の通信方式が用意されており、使用環境に適した通信グループを作ることができます。TMZ-D504の主な通信方式は「ユーザーコード通信」と、「グループ呼び出しモード」および「個別呼び出しモード」の3つです。

ユーザーコード通信は、「チャンネル」と「ユーザーコード」の2要素を一致させて行う通信方式。同じチャンネルおよびユーザーコードを設定した機器同士で、通話を行ことができます。

グループ呼び出しモードと個別呼び出しモードは、セットで使うことが一般的です。2つのモードを使用する際は、まず各機器の「個別ID」を設定し、続いて「グループID」でグループ分けを行います。

共通のグループIDを設定した機器に対しては、グループ呼び出しモードで一斉に呼びかけることが可能です。グループ内の特定の機器を呼び出したい場合は、個別呼び出しモードを起動して、個別IDを指定して通信を行います。

グループ呼び出しと個別呼び出しを活用すれば、効率のよい連絡体制を整えることが可能。必要に応じて、個別への連絡と全体への連絡を使い分けられるようになります。

以上の通信方式に加えて、TMZ-D504では「秘話通信」を利用できます。秘話通信とは、共通の「秘話鍵」を設定した機器同士で通信を行うモードです。秘話通信をオンにした機器の通信内容は、同じ秘話鍵を設定した機器以外では聞き取れません。

秘話鍵はチャンネルごとに設定できます。つまり秘話通信は、グループ呼び出しや個別呼び出しなどの、各種の通信モードで使用可能です。以上の通信方式を活用すれば、便利かつ安全性の高い通信環境を整えられます。

類似製品「DR-DPM60」との比較

TMZ-D504の類似製品として、アルインコの「DR-DPM60」があげられます。DR-DPM60も車載タイプの簡易無線登録局であり、出力はTMZ-D504と同じく最大5Wです。

TMZ-D504とDR-DPM60の相違点として、マイクの接続本数が上げられます。DR-DPM60のフロントパネルには入出力端子が2種類あり、最大2本のマイクを同時接続することが可能です。2本のマイクがあれば、後部座席の方も参加して、にぎやかな通信を行えます。

また、DR-DPM60には、優れたテキスト送信機能が備わっています。DR-DPM60で一度に送信できるテキストは、最大32文字。テキストの内容は、パソコンを使って自由に変更できます。

TMZ-D504と比べると、DR-DPM60は多機能です。ただし、DR-DPM60の本体サイズは、幅140㎜、高さ40㎜とやや大きめ。機能で選ぶならDR-DPM60、コンパクトさで選ぶならTMZ-D504がおすすめです。

TMZ-D504が活躍するシーン

TMZ-D504は、レジャーのおともに最適です。たとえば数台の車でスキー場に向かうようなシーンで、TMZ-D504は活躍します。

複数台の車で移動を行うと、何かと車両間での連絡が必要になるもの。車載トランシーバーがあれば、休憩の打ち合わせや、グループとはぐれた場合の連絡、緊急連絡などを簡単に行えます。

また、スキー場に到着したあとも、TMZ-D504は無線基地局として活躍します。参加者所有のトランシーバーとTMZ-D504で設定を共通させれば、スムーズに連絡を取り合うことが可能。携帯電話の電波が入らない場所でも、トランシーバー同士なら問題なく通信できます。

なお、TMZ-D504と組み合わせて使う携帯型トランシーバーには、ケンウッドの「TCP-D503」がおすすめです。TCP-D503も出力5Wの簡易無線登録局であり、スキー場のような広い場所での使用に適しています。