高出力でタフなトランシーバーVXD1Sについて徹底解説

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高出力でタフなトランシーバーVXD1Sについて徹底解説

VXD1Sの特徴

端末名・型番 DR-DPM60
メーカー アルインコ
定価(税別) 49,800円
出力 5W/2W/1W
電波・
使用可能範囲
1〜10km
(対応中継器なし)
周波数帯 351MHz帯
チャンネル数 送信:30ch 
受信:30ch+上空利用5ch
防塵・防水機能 なし
本体重量 1.2Kg
本体寸法 幅:140 mm 
高さ:40 mm 
奥行:178 mm
付属品・
オプション
付属品:モービルブラケット、ダイナミックマイク、DCケーブル
オプション:EMS-500(防水スピーカーマイク)、
ERW-7(PC接続ケーブル)など
免許の要不要 不要
通信方式 単信方式
電信感度 -3dBuVemf以下
定格電圧 13.8V ± 10% または 26.4V ± 10%
電池の種類・
電池持ち
外部電源から供給

 

「VXD1S」は、出力1Wのデジタル簡易無線登録局(デジタルトランシーバー)です。VXD1Sの送信出力は、特小(特定小電力トランシーバー)の100倍。通信距離は、見通しのよい郊外の場合で4Kmにおよびます。

出力の大きいトランシーバーでありながら、VXD1Sは無線免許を持たない方でも利用できます。ただし、VXD1Sを使用するには、登録申請を行わなければなりません。

といっても、申請手続きはごく簡単。申請書類に所定の収入印紙を貼って「総合通信局」に提出すれば、あとは登録票の発給を待つだけです。登録申請に際して、審査は行われません。

VXD1Sは、各種の業務はもちろんのこと、キャンプやサバイバルゲームなどのレジャーにも活用できます。出力が大きいVXD1Sは、牧場や農地のような広大な土地での利用にも最適です。

ハードな環境に耐える防塵防水機能

VXD1Sは、砂ぼこりが舞う建設現場や、水しぶきを浴びやすいプールサイドなどでも問題なく使用できます。というのもVXD1Sは、「IP67」の防塵防水機能に準拠しているからです。

IP67とは「IP6X」の防塵規格と、「IPX7」の防水規格をクリアしていることを示す表記です。IP6Xは世界最高レベルの防塵規格。内部に粉じんが侵入しない機器だけが、IP6Xに準拠していると認められます。

IPX7は、最高ランクから2番目の防水規格です。水深1mの常温水道水に水没させて、そのまま30分間放置しても内部に水が浸入しない機器だけが、IPX7に準拠していると認められます。

常識的な使い方をするかぎりにおいて、IP67に準拠する機器が水や粉じんの影響で故障することはありません。ハードな環境における通信手段に、VXD1Sは最適といえます。

多様なモードで通話できる

VXD1Sを使った基本的な通信は、トランシーバー同士のチャンネルを合わせるだけで行えます。ただし、チャンネルだけを指定して行う通信は、第三者による傍受や割り込みを受けやすいため、実用的といえません。

そこでVXD1Sには、多様な通信モードが備わっています。まず、「ユーザーコード通信」は、同じチャンネルおよびユーザーコードを共有するトランシーバーだけで通信できるモードです。ユーザーコードは000から511まであるため、第三者では容易に特定できません。

もう1つの主要な通信モード「個別通信」は、ユーザーコード通信の設定に、「グループID」と「自局ID」を加えて通信するモードです。グループIDは、通信グループを作るために使用します。自局IDは、グループ内で個別に通信を行うためのIDです。

個別通信では、「同じグループの呼び出し」「グループ内の個別IDの呼び出し」「設定した全グループへの一斉呼び出し」の3タイプの通信を行えます。多様な通信ができて、かつ第三者に傍受されにくいことが、個別通信の利点です。

上記2つの通信方法に加えて、VXD1Sには「秘話通信機能」も備わっています。秘話通信機能とは、32,767通りある「秘話コード」を使って、盗聴を防止する機能です。秘話コードをオンにすると、同じ秘話コードを設定するトランシーバー以外では、通話の内容を聞き取れなくなります。

秘話通信機能は、個別通信と組み合わせて使用する機能です。つまり、個別通信の設定(チャンネル、ユーザーコード、グループID)と、秘話コードのすべてが特定されないかぎりは、通信は盗聴されません。以上の通信方式を活用すれば、効率的かつセキュリティ性の高い通信が行えます。

類似製品「IC-DPR3」との比較

VXD1Sの類似製品として、アイコムの「IC-DPR3」があげられます。IC-DPR3も出力1Wのデジタルトランシーバーであり、VXD1Sと同様に無線免許なしで利用可能です。

また、IC-DPR3にも多彩な通信モードが備わっており、VXD1Sのユーザーコード通信や個別通信と同様の通信を行えます。IC-DPR3は秘話コードにも対応しており、セキュリティ性はVXD1Sと変わりません。

通信機能に関しては、VXD1SとIC-DPR3で優劣はないといえます。一方、防塵防水に関しては、IC-DPR3はVXD1Sほど高性能ではありません。IC-DPR3の防塵防水規格はIP57であり、IP67に1ランク劣ります。

IP67とIP57との相違点は、防塵機能のレベルです。先に解説したとおり、IP67に準拠する機器は、完全に粉じんの侵入を防ぐことができます。一方、IP57規格の機器は、粉じんの侵入を完全には防げません。機器の機能に影響が出ない範囲ではあるものの、内部に多少の粉じんが侵入してしまいます。

また、定価を比較すると、IC-DPR3よりVXD1Sのほうが若干安価です。無線機としての機能がほぼ変わらないなら、防塵性能が優れており、かつ低コストで導入できるモデルを選びたいところ。総合的に見ると、IC-DPR3よりもVXD1Sのほうがおすすめといえます。

VXD1Sが活躍するシーン

VXD1Sが活躍するシーンとして、消防団での活動があげられます。防塵防水性能に優れるVXD1Sなら、消火訓練においても水濡れを気にせず使用可能です。

また、通信可能距離が長いVXD1Sは、巡回パトロール時の通信手段に適します。緊急時には、一斉呼び出しで仲間に連絡することが可能。パトロール中に遭遇した小火(ぼや)や不審火に、迅速に対応できます。

消防団にVXD1Sを導入するなら、パトロールや各種訓練に必要な台数を購入したいところです。少なくとも、1つの班につき1台以上のトランシーバーを配備することをおすすめします。